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2006年9月27日 (水)

安倍晋三内閣発足

 平成18年9月26日、安倍晋三内閣が発足しました。

 安倍首相は52歳、戦後最年少首相の誕生です。安倍首相を含む内閣の平均年齢は60.9歳、比較的若い内閣かもしれません。しかし年代別に見ると40歳代が1人、50歳代7人、60歳代6人、70歳代4人で、安倍首相より若い人が1人、同年齢1人,上の年齢が15人となっています。もっと若返ってもよかったのではないかと思います。

 各新聞の社説を比べてみましょう。

 比較的好意的だったのは、産経の「安倍新内閣 国益守るシステム築け 期待したい官邸の機能強化」,日経の「安倍内閣は官邸主導で改革実績を示せ」です。3大新聞はかなり批判的でした。読売は「論功行賞が目立つ組閣人事」、毎日は「安倍政権発足 改革の熱気が伝わらない」、朝日は「安倍内閣発足 果たしてどこへ行く」とのタイトルで、今回の組閣人事は「論功行賞」だったと決め付けています。

 

 マスコミに「三角大福中」という語呂合わせが取り上げられたことがあります。三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘の頭文字をとったものです。その次は「安竹宮」でした。安倍晋太郎(安倍晋三首相の父)、竹下登、宮沢喜一の頭文字です。首相になりたくてたまらない人をマスコミが揶揄的に取り上げたものです。結果は安倍晋太郎以外はみんな首相になりました。

 息子の安倍晋三が、父親の念願だった首相の地位をやっと手にしたのです。しかも戦後最も若い年齢でです。国民的人気がバックアップしたのは間違いありませんが、自民党内のバランスを考えたり、先輩に遠慮したところもあったのでしょう。最初の内閣は論功行賞になっても仕方がないのではないでしょうか。

 参議院議員選挙終了後に内閣改造を行い、本当に自分の考えを実現できる内閣を作ればいいと思います。 

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2006年9月25日 (月)

自動車免許更新の高齢者講習

 平成18年9月21日に70歳以上の高齢者の自動車免許更新時に必要な高齢者講習を我孫子自動車教習所で受けました。

 70歳以上の高齢者が免許を更新するときには、特別の講習をして運転に対する安全性の認識を深めてもらおうというのが主旨のようです。最近のニュースなどからは、重大な事故を起こすのは高齢者よりむしろ若者という感じがしますが、身体能力が衰えてくるのは紛れもない事実ですので、この制度は人のためというより高齢者自身のためと割り切るほかはないのかもしれません。それにしても講習受講料の6150円は決して安くはありません。今後高齢者は大幅に増加します。ゴールドカード制度も適用されなくなります。公安委員会もいいお金儲けの方法を考えたものです。

 厳密な意味での「高齢者講習」は誕生日の2ヶ月前から受けることができますが、今回受講したのはそれに替わる「シニア運転者講習」で、誕生日の5ヶ月前から受けることができます。

 内容は「講義」と「運転実習」と「適性検査と視力判定」で、それぞれ1時間、合計3時間でした。運転実習には合否の判定はなく、ただ運転してみるだけです。3名の定員で1時間ですので、運転や適性検査は一人当たりの時間は10~20分です。

  「シニア運転者講習」終了の証拠として「特定任意高齢者講習終了証明書」をいただきました。これを免許更新時に持参して新しい免許証をもらうことになります。

 なお詳しいことは免許更新時に手賀沼通信に載せるつもりです。

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2006年9月20日 (水)

クリック募金

1.クリック募金へのご協力を

 「クリックで救える命がある」というタイトルで「ワンクリックで募金ができるサイト」があります。

http://www.dff.jp/

に行って見てください。

 毎日1回、1回のクリックで1円を募金できます。お金はスポンサー企業が代りに出すので、クリックした人が出す必要はありません。スポンサー企業は10社あります。それぞれ1日1回ずつクリックできるので1日10円を寄付することができます。

 私は友人からこのサイトを紹介されました。そのときはスポンサー企業は少なかったのですが、だんだん増えて10社になりました。パソコンを立ち上げると、まずこのサイトに行ってクリックすることから私の日課は始まります。私がパソコンを立ち上げるのは朝7時半くらいですが、それまでに大体1社当たり3500人くらいの人が寄付を済ませています。同じように朝一番でクリックする人がいるのでしょう。「ちりも積もれば山となる」ささやかな社会貢献です。

2.スポンサー企業と支援内容

 スポンサー企業と支援内容は次の通りです。1社で複数の支援先がある場合はどれか一つを選びます。

①コスモ石油

・熱帯雨林保全

・環境学校支援

・南太平洋諸国支援

・学校の環境教育支援

・シルクロード緑化

・循環型農業普及支援

②エイブル

・難病の子供支援

③カカクコム

・盲導犬支援

・子供の教育支援

・骨髄移植推進

④ジャパンエナジー

・スペシャルオリンピック支援(障害者スポーツ)

⑤味の素

・開発途上国の児童労働をなくすために

・ハンディキャップのある子どもたちを支援

・アフリカの子どもたちに学ぶ機会を

⑥CHINTAI

・国境なき医師団の支援

⑦キリンビール

・全国の水源保全

⑧日本製粉

・世界の子ども支援

⑨℮ -まちタウン

・日本を8地区に分けて各地区ごとのまちのクリーンアップ支援

⑩サステインナブル・インベスター

・環境教育への支援

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2006年9月17日 (日)

ワープステーション江戸と茂木本家美術館

 平成18年9月14日、柏市の「あけぼの会」の日帰りバス旅行で「ワープステーション江戸」と「茂木本家美術館」に行ってきました。

 お天気がよくて暇があるとき、どこかに行ってみようかと考えるのではないでしょうか。ところが有名観光地などは行きつくしたと感じている方が多いと思います。そんなときのご参考までにご紹介いたします。

1.ワープステーション江戸

 NHK大河ドラマ「功名が辻」をご覧いただいている方は、スタッフ紹介画面で「伊那町のみなさん」と出るのにお気づきと思います。最近放送された大河ドラマは伊那町にある「ワープステーション江戸」でロケして撮影されたドラマが多いのです。エキストラには地元の方が大勢出演しています。

 伊那町は茨城県の南部にあり、町村合併で現在はつくばみらい市になっています。ワープステーション江戸はJR常磐線「取手駅」から約12キロ、つくばエキスプレスの「みらい平」駅からは4キロの場所にあります。ただ、電車よりクルマが便利な場所です。

 訪れたときはロケーションの予定はなく、また激しい雨でほかのお客さんはいませんでした。団体料金400円を払ってステーション内に入ると、そこは忽然と現れた江戸の町でした。江戸の町屋や大店があります。左手には芝居小屋が役者の名前を掲げて建っていました。大川ほど広くはありませんが、川には日本橋がかかっていました。回線問屋の白塀の前には柳が植えられて雰囲気を出しています。長屋とどぶ板の路地もありました。

 少し歩くと掘割があり、江戸城の大手門が見えました。石垣、土塁櫓、武家屋敷など時代劇にはなくてはならない風景も用意されています。荒れ果てた田舎の百姓家のオープンセットもありました。

 いくつかの建物の中では、江戸の庶民文化や暮らしぶりなどが紹介されていました。浮世絵についての映画を見ることもできます。ロケのあるときを見計らって行けば,もっと楽しく過ごせることでしょう。

 ホームページは

http://www.wsedo.co.jp

です。

2.茂木本家美術館

 茂木本家美術館はキッコーマン醤油のキッコーマン株式会社のオーナー、茂木家が開設した大変美しい美術館です。千葉県野田市のキッコーマン本社の近くに、広い庭の中にこじんまりした白亜の建物が立っています。展示されている絵画や彫刻は、茂木七左衛門氏が長年にわたって蒐集したもので、浮世絵や、富士山の絵や、日本画、洋画、彫刻の日本人の大家の作品です。

 訪れたときは、歌川国芳の木曽街道六十九次の浮世絵が特集として展示されていました。ユーモアあふれる浮世絵でした。

 ホームページは

http://www.momoa.jp

です。

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2006年9月13日 (水)

ゴジラ松井が帰ってきた

 平成18年9月13日(現地時間12日)、ヤンキースの松井秀喜がメジャーリーグ・ベースボールに戻ってきました。手首を骨折した5月11日以来約4ヶ月ぶりです。

 今ちょうど試合が終わったところです。ニューヨーク・ヤンキースはタンパベイ・デビルレイズに12対4で勝ちました。優勝までのマジックは1桁になりました。

 この試合で松井秀喜は8番指名打者で出場しました。最初の打席に立った時、スタンドはスタンディング・オベーションで松井を迎えました。最初の打席でセンター前に幸運なヒットを打つと、続く3打席はいずれも素晴らしい当たりのクリーンヒット、最後の打席はフォアボールでした。4打数4安打、1四球、1打点はこれ以上ない成績とアナウンサーと解説者が話していました。

 ペナントレースは残り20試合ほどですが、ヤンキースのアメリカン・リーグ東部地区での優勝は間違いないでしょう。そのあとはリーグでのプレーオフとワールドシリーズとのポスト・シーズン・ゲームがあります。

 やっと戻ってきたゴジラ松井は、最後まで野球ファンに夢を与えてくれると確信しています。

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2006年9月 9日 (土)

グレーゾーン金利は廃止すべき

1.グレーゾーン金利とは

 消費者金融でお金を借りると、会社や商品によって多少違いますが、年27.375%とか25.55%などの高い利子がかかります。利子率は法律によって規制されています。無制限の高金利を禁止するためです。

 ところがこの法律が2つあります。出資法という法律では上限が年29.2%、利息制限法という法律では上限が年20%です。この20%から29.2%の間の金利がグレーゾーン金利です。消費者金融の各社はほとんどの商品の金利をこのグレーゾーン金利の間に設定しています。

 私は今から13年前、56歳でそれまで勤めていた外資系のコンピュータ会社をリストラ促進策を利用して早期退職し、大手の消費者金融会社に勤めました。教育部の顧問ということで、社員教育にかかわりました。

 入社したとき、それまで消費者金融のことは全く知らなかったので、教育部の同僚から業界や会社や商品について詳しく教えてもらいました。そのとき不思議に思ったのがこのグレーゾーン金利です。なぜ法律が2つあるのか、なぜ上限利率に違いがあるのか、20%の上限は無意味ではないのかと質問しました。回答はありましたが、素人の私には納得できませんでした。

2.グレーゾーン金利は撤廃すべき

 アイフルの過剰取立てのなどに対する世論の批判を受けて、金融庁は消費者金融を規制する貸金業規正法を改正しようとしています。ところが業界や自民党の族議員の要請を受けて、このグレーゾーン金利を8年間温存する特例を設けようとしています。

 改正法施行後、消費者金融の経営の考慮してグレーゾーン金利の引き下げは3年程度かけることになっていますが、個人向けは「返済期限1年以内で50万円まで」「同半年以内で30万円まで」の範囲内なら、一定の条件に当てはまるものは、年28%の金利で貸せるような特例を設けて、これを最長5年程度適用できる時限立法にしようというものです。8年間年28%の利子で貸し出せるのです。「金利を下げると信用力の低い人には貸せなくなる。業者も、借りられなくなる人も困る。少額短期の貸付なら、高金利でも返済負担は重くならない」というのが理由です。

 これでは今と変わりません。上記理由はこじつけにすぎません。大手の消費者金融各社は大きな利益を上げています。ものづくりをする同程度の規模の会社に比べて、消費者金融会社の利益は格段に大きいのです。金融庁の改正案は、消費者金融の高金利に苦しむ利用者に目を向けるのではなく、業者や業者と利害を共にする一部の政治家のほうに向いているといってもいいと思います。

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2006年9月 6日 (水)

吉村昭を読む

 夏は読書の季節でした。読書の秋といわれますが、私にとっては読書の夏です。

 夏は日中は暑くて特別のイベントや約束がない限り出かけません。早朝食事前に散歩をすませ、パソコンで仕事(といっても現役時代のようなお金を稼ぐ仕事ではなく、メール送受信や原稿書きなどが主)をこなしたあとは、テレビで野球や映画を見たり、涼しいところにひっくり返って本を読みます。毎日が日曜日の退職者の特権と言えます。

 今年集中的に読んだのが吉村昭と高杉良の小説です。高杉良については別の機会に書くつもりです。

 吉村昭氏はつい先日、平成18年7月31日にすい臓がんで死去されました。享年79歳でした。新聞やテレビでその最後について報道されたのでご存知の方も多いと思います。「延命治療はしない」と遺言状にしたため、奥様の作家の津村節子さんの目の前で、自ら治療具を引き抜いて「死ぬよ」といって息を引き取ったそうです。素晴らしい最後だと思います。誰にでもできることではないでしょう。

 吉村昭の小説は今まで読んだことはなかったのですが、今年2月「アメリカ彦蔵」をはじめて読んだとき大きな感動をいただきました。それから「夜明けの雷鳴」「大黒屋光太夫」「天狗騒乱」「黒船」「桜田門外の変」「生麦事件」「朱の丸御用船」「落日の宴」「敵討」「暁の旅人」「島抜け」「破獄」「プリズンの満月」「彦九郎山河」を読みました。幕末の人物や事件を描いた小説が主でした。

 吉村昭の小説は史実を克明に調べ、それを積み上げて丁寧に描きます。会話の部分が少ないので大変読み応えがあり、時間がかかります。大好きな司馬遼太郎氏の小説は主人公に対する司馬さんのいとしさや愛情が表面に出るため、主人公に感情移入したものが多いのですが、吉村氏の小説は事実を淡々と積み上げたものが多く、主人公を冷静な目で客観的に描きあげます。司馬さんと違った味が出ていて、思わず引き込まれます。司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平、山本一力などとともに、私の愛読する歴史小説作家、時代小説作家になりました。

 まだまだ読んでない作品がたくさんあります。これからも楽しみです。

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2006年9月 3日 (日)

日本の歌100選

 平成18年9月2日の読売新聞の夕刊に、文化庁が「日本の歌100選」を選定することを決めたと出ていました。

 手賀沼通信102号に「日本の100選」をいくつかご紹介しましたが、「日本の歌100選」もお役所が決めた100選に仲間入りすることになります。

 山とか滝とか渚とか物理的に存在して、時代とともに変化するものでないものの100選は分かりますが、歌のように人が作り出すものを100選ぶというのはかなり乱暴な話です。歌は今までのもので終りではなく、これからもいい歌がどんどん作られていくでしょう。せめて「昭和の歌100選」のように時代を限るとか、「小学唱歌100選」のように対象を絞って欲しいと思います。「日本の歌」で選ぶなら、10年ごとに選びなおさなければならないのではないでしょうか。

 「日本の歌100選」を選定する理由は、少年犯罪の報道などを見るたび、世代間の断絶や人間関係の希薄化などに頭を痛めていた河合文化庁長官が自ら発案したそうです。対象となるのは日本語の歌で、「家族で唄うのにふさわしく、子供や孫に歌い継ぐべき歌を集めたい」としています。

 はがきとFAX,文化庁のホームページからも応募を受け付け、歌手や作詞家などからなる選考委員会で「100選」をきめるそうですが、ひばりちゃんの歌などが大量に応募してきたときはどうするのでしょうか。

 趣旨には反対しませんが、「日本の歌100選」のタイトルだけは変えて欲しいと思います。

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