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2006年9月 3日 (日)

日本の歌100選

 平成18年9月2日の読売新聞の夕刊に、文化庁が「日本の歌100選」を選定することを決めたと出ていました。

 手賀沼通信102号に「日本の100選」をいくつかご紹介しましたが、「日本の歌100選」もお役所が決めた100選に仲間入りすることになります。

 山とか滝とか渚とか物理的に存在して、時代とともに変化するものでないものの100選は分かりますが、歌のように人が作り出すものを100選ぶというのはかなり乱暴な話です。歌は今までのもので終りではなく、これからもいい歌がどんどん作られていくでしょう。せめて「昭和の歌100選」のように時代を限るとか、「小学唱歌100選」のように対象を絞って欲しいと思います。「日本の歌」で選ぶなら、10年ごとに選びなおさなければならないのではないでしょうか。

 「日本の歌100選」を選定する理由は、少年犯罪の報道などを見るたび、世代間の断絶や人間関係の希薄化などに頭を痛めていた河合文化庁長官が自ら発案したそうです。対象となるのは日本語の歌で、「家族で唄うのにふさわしく、子供や孫に歌い継ぐべき歌を集めたい」としています。

 はがきとFAX,文化庁のホームページからも応募を受け付け、歌手や作詞家などからなる選考委員会で「100選」をきめるそうですが、ひばりちゃんの歌などが大量に応募してきたときはどうするのでしょうか。

 趣旨には反対しませんが、「日本の歌100選」のタイトルだけは変えて欲しいと思います。

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