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2007年5月 8日 (火)

「ニーハオ」が東洋人への挨拶か?

 オランダ・ベルギー・フランス旅行の体験談その4です。

 旅行中に街を歩いていると、町の人や西洋人の観光客からなんどか「ニーハオ」と声をかけられました。

 私と妻は日本人を中国人と間違えるとはとんでもないと感じました。たしかに中国人や韓国人の観光客も来ていますが、東洋人の中で圧倒的に多いのは日本人の観光客です。それなのになぜ「ニーハオ」かとショックを受けました。

 しかし何度か声をかけられているうち、はたして彼らは私たちを中国人と思って「ニーハオ」と声を掛けたのだろうかと考えるようになりました。以下は私の独断と偏見での解釈です。

 欧米人を日本の街角で見かけたとき、私たちが声を掛けるとしたら、「ハロー」か「グッドモーニング」ではないでしょうか。フランス人なら「ボンジュール」、イタリア人なら「ボンジョルノ」、ドイツ人なら「グーテンモルゲン」、スペイン人なら「ブエノスディアス」というべきなのでしょうが、その人がどこの国の人かは見分けは付きません。「外国人」は「ガイジン」としか映りません。

 ヨーロッパ人は私たち東洋人が、日本人か、韓国人か、中国人かは分からないと思います。小柄で黄色い肌をし、同じようなものを持っている私たちが、どこの国の人間か区別することは、私たちが欧米人を見るときと同じように難しいと思います。

 彼らが「ニーハオ」と呼びかけるのは、おそらく「ニーハオ」が一番言い易いのでしょう。「こんにちは」とか「アンニョンガセヨ」より短く、発音がしやすく、しかも元気のよい挨拶言葉です。それと、もしかしたら欧米にも中国製の商品が市場にあふれていてそのため中国に親近感を持ち、「ニーハオ」と言うのかもしれません。

 「こんにちは」と言われるためには、観光客をいっぱい送り出すだけでなく、もっと別の面で日本の存在感を示すことが必要なのかもしれません。

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