映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」を見た
平成19年6月30日、柏市民文化会館で「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」を見ました。横田めぐみさんの北朝鮮による拉致で横田さん夫妻の30年に わたる苦闘を描いた映画です。途中何度も涙をぬぐいながら見ました。満員の会場からもすすり泣きの声が上がっていました。
この映画はアメリカで作られました。監督はクリス・シェリダンとパティ・キムの二人で、新聞記者とキャスターの夫妻です。製作はアカデミー賞受賞監督の経験のあるジェーン・カンピオンです。30年間の横田夫妻の写真やフィルムを中心に、小泉首相の訪朝と一部拉致被害者の帰還など、その後のドラマティックな展開を克明に追っていました。
また、もと北朝鮮工作員アン・ミョンジンや関係者のインタビューなどを交え、全編ドキュメンタリータッチの映画でした。
初めは神隠しのようにいなくなっためぐみさんが、北朝鮮の拉致被害者と判明するまではまるでサスペンスをみているようでした。
一番ショッキングで印象的だったのは、北朝鮮による拉致が判明する前、横田さん夫妻が街頭でたすきをかけて訴えながら署名運動をしているとき、ほとんどの人が出されたチラシを受け取ろうとせず、無視して足早に去っていく姿でした。中には出されたチラシを叩き落す女性も写っていました。日本人の汚さを思い知らされた感じでした。
映画の始まる前に、拉致家族会事務局長の増元照明氏の講演がありました。淡々と話された内容が映画のシーンと重なり、いっそう悲しさと切なさを増していきました。
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