若かりし頃を思い出させる映画
平成19年11月3日より「ALWAYS 3丁目の夕日」の続編が上映されています。昭和30年代半ばを舞台にした映画です。私は昭和35年(1960年)に大学を卒業し、社会人になりました。この映画はまさに私の青春時代の頃を描いた映画で、ぜひ見たようと思っています。
ところで今日のお話はこの映画ではありません。10月に見た「エディット・ピアフ 愛の賛歌」と「グッド・シェパード」という2本の外国映画です。
「エディット・ピアフ 愛の賛歌」はエディット・ピアフの一生を描いたフランス映画です。エディット・ピアフは1915年に生まれ、1963年に47歳でなくなったフランスのシャンソン歌手です。「ばら色の人生」や「愛の賛歌」などを歌い、フランスで最も愛されている歌手の一人です。
私の学生時代にはシャンソンがはやっていました。イブ・モンタンの「枯れ葉」をよく聞きました。ジルベール・べコーやシャルル・アズナブールなどの歌手の名前を覚えています。
イブ・モンタンとの愛をテーマにエディット・ピアフが作詞した「ばら色の人生(ラ・ヴィ・アン・ローズ)」はオードリー・ヘップバーン主演の「麗しのサブリナ」のテーマ曲に使われました。何時までも忘れられない曲です。
エディット・ピアフについては名前しか知らなかったのですが、映画を見ててそのすさまじい生き方とすばらしい歌に感動しました。
「グッド・シェパード」はCIAの内幕を描いた映画です。
1961年社会主義政権になったキューバに、亡命キューバ人がカストロ政権を覆えそうと上陸しました。ところがCIAの内部から情報が漏れて失敗してしまいます。有名なビッグス湾事件です。(なおこの事件のあと、ミサイルをキューバに持ち込もうとするソ連のフルシチョフとそれを海上封鎖によって防いだもっと有名なケネディの戦いが起こりました)
この頃私は社会人になったばかりでした。世界の大事件に驚くことばかりでした。余談ですが、ケネディが暗殺された時は妹の結婚式の当日でしたが、テレビに釘付けになったのを覚えています。
「グッド・シェパード」はそのCIAを背負って立つ主人公の活躍とその苦悩を描いています。
ロバート・デニーロ監督はすばらしい映画を作ったと思います。主人公の青年時代とビッグス湾事件後の日々とを交互に展開していくストーリー作りの巧みさに、2時間40分の長さを忘れてしまいました。
2本の映画をみて1960年代の若かりし頃を懐かしく思い出しました。
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