衰えつつあるアジアでの日本の力
北京オリンピック予選での星野ジャパンの優勝は感動的でした。オリンピックの出場権を得たこともうれしかったのですが、アジアでの野球の盟主の地位を守れたことが大きな喜びでした。
また中日ドラゴンスはクラブチームアジア1になり、3年連続で日本がアジアナンバーワンを続けることができました。
しかし今から20数年前、読売ジャイアンツに在籍していた新浦壽夫投手が韓国の三星ライオンズに移籍した頃は、日本のプロ野球はアジアでは群を抜いて強かったのです。韓国や台湾の野球は2軍以下といってもよかったと思います。
ところが昨年のワールド・ベースボール・クラシックでは日本は韓国に2度敗れました。もう力の差はありません。
平成19年12月5日の新聞に憂うべき調査結果が出ていました。
経済協力開発機構(OECD)が加盟国を中心とする世界57の国・地域の15歳男女40万人を対象にした2006年国際学習到達度調査(PISA)の結果を発表したのです。
15歳というと日本では高校1年です。アジアの4つを比較してみましょう。
数学的応用力
2000年 2003年 2006年
日本 1位 6位 10位
韓国 2位 3位 4位
台湾 不参加 不参加 1位
香港 不参加 1位 3位
読解力
2000年 2003年 2006年
日本 8位 14位 15位
韓国 6位 2位 1位
台湾 不参加 不参加 16位以下
香港 不参加 10位 3位
日本はアジアの中ではかなりひどい成績です。特に韓国、香港と比べると、数学的応用力も読解力もかなり劣っています。日本のゆとり教育の欠点がもろに出ているのではないでしょうか。
このままでは日本の武器だった技術力や開発力や産業力はどうなるのでしょうか。
日本の教育システムの改革は早急に行うべきです。
またこの学力の差は先生の優秀さにも原因があると思います。教師の知力とやる気を高めることも大切と思います。
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