佐伯泰英の小説が面白い
最近佐伯泰英と浅田次郎の小説を読み漁っています。その前に山本一力、吉村昭、高杉良の小説をほとんど読みつくして、次にはまったのが佐伯泰英と浅田次郎です。
今までに佐伯泰英の小説は16冊、浅田次郎の本は30冊読みました。浅田次郎の30冊には小説だけでなくエッセイも入っています。
今回は佐伯泰英について書いてみましょう。
大きい書店に行くと、かならず佐伯泰英のコーナーがあります。すべて時代小説、すべて文庫本です。よく売れているようです。
佐伯泰英は冒険小説や国際謀略小説も書いていますが、コーナーに並んでいるのは時代小説ばかりです。すっかり時代小説作家のイメージが定着してしまったのでしょう。
テレビドラマでもよく放送されます。以前NHKで放映された「陽炎の辻」シリーズ、今テレビ東京で放送されている「密命~寒月霞斬り」シリーズがそれです。
佐伯泰英の時代小説はシリーズものです。次のように10のシリーズがあり、それぞれ天下無敵の剣客が登場し、悪い相手をやっつけるという筋書きです。痛快な小説ばかりです。
①密命
②夏目影二郎始末旅
③古着屋総兵衛影始末
④鎌倉河岸捕物控
⑤吉原裏同心
⑥長崎絵師通吏辰次郎
⑦居眠磐音江戸双紙
⑧悪松
⑨酔いどれ小藤次留書
⑩交代寄合伊那衆異聞
大変な多作家で、よくもこれだけ書き分けられるなと思います。背景はすべて江戸時代ですが、少しずつ時代を変えて、歴史上の人物や事件も取り入れられており、その博識ぶりに感心します。乱作という感じはしません。
電車の中や病院の待合室などでの暇つぶしに、気楽に読める肩のこらない小説と言えるでしょう。
著者に関係するHPです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/ynitta/(手賀沼へいらっしゃい)
http://members3.jcom.home.ne.jp/nittay/(手賀沼通信バックナンバー)
http://www.josuikai.net/semi/koyukai(最新の手賀沼通信)
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