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2009年2月16日 (月)

天地人のエラー訂正

 昨日のブログ「天地人と密謀-直江兼次を描いた本」の中で間違ったことを書きました。申し訳ありませんでした。

 火坂雅志の「天地人」は「直江兼次が「与六」と呼ばれていた幼少の頃から物語は始まります」と書いてしまいましたが、原作は17歳から始まっています。大河ドラマが兼次が幼少の頃から始まったため、原作もそうだと早合点した結果です。

 17歳までのお話は脚本を担当している小松江里子の創作ということが、NHKから出版されている「NHK大河ドラマストーリー 天地人」を見て分かりました。その中で小松江里子さんは「17歳の立派な人物にどのようにして行き着いたのかを見せることが、ドラマならではの醍醐味になるのではないかと思いました」と語っています。

 大河ドラマは必ずしも原作には忠実ではなく、脚本家の創作ともいえるようです。

 3年前に放送された「功名が辻」では原作を捻じ曲げた話が出てきました。はっきりとは覚えていませんが、山内一豊かもしくは千代の母親の名前か生死を変えて放送していたように記憶しています。

 それが分かったため、司馬遼太郎の熱烈ファンの私は「功名が辻」を見るのを止めてしまいました。きっと司馬遼太郎が生きていたらクレームをつけただろうと思ったからです。

 今年で48回目を迎えた大河ドラマは、戦国時代から徳川幕府誕生時までの作品は18回も放送されています。信長、秀吉、家康などはそれと同じくらい登場しています。脚本家がそれぞれ異なった人物像に描くのは当たり前のことかもしれません。

 司馬遼太郎の原作の作品はともかくとして、原作を忘れてドラマを楽しむほうがいいのでしょうね。

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