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2009年2月15日 (日)

天地人と密謀-直江兼次を描いた本

 平成21年の大河ドラマ「天地人」が好スタートを切りました。初回の視聴率は昨年の「篤姫」を抜いて、97年以降の大河ドラマでは5番目とのことです。

 登場するのは直江兼次。上杉景勝に仕えた戦国武将です。昨年の「篤姫」と同じように歴史上の脇役をドラマの主人公にしました。

 原作は火坂雅志。恥ずかしながら歴史小説の好きな私は今年の大河ドラマが始まるまで火坂雅志を知りませんでした。ウィキペディアによると、「伝奇性の強い作品が多いが、近年は本格的な大型時代小説を発表している」とありました。

 早速図書館で借りて読もうとしましたが、大河ドラマの影響で貸し出し中でした。手に入るまでには大分時間がかかるようです。

 書店の直江兼次コーナーに藤沢周平の「密謀」があるのを見つけ、図書館で借りることができました。藤沢周平の作品はほとんど読んでいるのですが、「密謀」はまだでした。

 「密謀」の主人公は直江兼次です。ハードカバーで500ページ以上の大作です。読み終わるまでに5日ほどかかりました。

 直江兼次は現在の新潟県上越市の春日山城で育ちました。その後上杉景勝に従って会津、米沢と移住しました。火坂雅志が新潟県新潟市出身、藤沢周平が山形県鶴岡市出身、2人が脇役の直江兼次を描いたのは、ふるさとの英雄を描きたかったからなのでしょうか。

 「天地人」は直江兼次を、「義」を重んじ、民を「愛」した人として描いているようです。直江兼次が「与六」と呼ばれていた幼少の頃から物語は始まります。

 「密謀」は読む前はそのタイトルから直江兼次を謀将として描いているのかと推測したのですが、「密謀」に精力を注いだのは徳川家康でした。

 物語は直江兼次がすでに上杉景勝の側近となったあとで、秀吉と家康の小牧長久手の戦いの頃から始まります。直江兼次は上杉随一の知将として描かれています。読み終わってさわやかな感じのする作品でした。

 この1年間、「天地人」を楽しみたいと思っています。

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