第七六回歌舞伎教室
平成21年7月15日、国立劇場で第76回歌舞伎鑑賞教室を楽しみました。
6月5日に「歌舞伎教室を楽しむ」というタイトルでブログを書きましたが、今回はその続きです。今回も柏市のあけぼの会の7月の例会として鑑賞しました。
開演前には前回同様、「向日葵」 で美味しい幕の内弁当をいただきました。
前回の出し物は市川猿之助演出の「華果西遊記」でしたが、今回の出し物は市川団十郎監修の「矢の根」と二世藤間勘祖振付の「藤娘」でした。
観客はほとんど女子高校生、その中に私たち白髪頭や禿頭の高齢者が混じりました。
教室はいつものとおり「歌舞伎の見方」という解説から始まります。今回の解説者は立役の中村亀鶴さんでした。
ユーモアを交えて分かりやすく解説してくれました。途中2名の女子高生を舞台に上げて、歌舞伎の衣装を着せたり、所作を真似させたりして観客を沸かせました。
「矢の根」は曾我兄弟の敵討ちにからむ曾我五郎、十郎が登場する一幕の舞台です。
解説書には「みどころはなんといっても五郎の”荒事"にあります。”荒事"では扮装にも工夫が凝らされ、例えば"隈取”です。その五郎が現実にはありえないほど大きな矢の根を研ぐのも面白いところです」などとあ りました。最後に出てくる馬も愉快でした。
市川男女蔵、沢村宗之助、嵐橘三郎、中村亀鶴が演じました。
女方の中村梅枝が踊った「藤娘」は、容姿と衣装と舞台の美しさが圧巻でした。
また、長唄、三味線、鳴物の音楽も素晴らしく、踊りを引き立てました。
舞台撮影が禁止されているのがなんとも残念でした。
写真はクリックすると鮮明になります。
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