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2009年9月 7日 (月)

「大聖堂-果てしなき世界」を読む

 平成21年9月6日、ケン・フォレットの「大聖堂-果てしなき世界」を読み終わりました。久しぶりにすばらしい小説を読み終わったという爽快感に浸ることができました。

 「大聖堂-果てしなき世界」はソフトバンク文庫全3巻、どれも700ページに及ぶ大作です。

 1989年に発表された前作「大聖堂」は全世界で1500万部の大ベストセラーとなりました。本書は18年後の2007年に発表された続編で、発売後1年余りで全世界27カ国で350万部の売り上げとなりました。

 私はケン・フォレット大ファン、出世作の「針の目」以後の作品はほとんど読んでいます。「針の目」は翻訳で読みましたが、その後の作品はすべて英語のペーパーブックを読みました。

 最近は歳をとったためか英語の本を読む根気がなくなり、「大聖堂-果てしなき世界」は日本語で読むこととなりました。

 今回の物語は前作の約200年後の14世紀中ごろです。主人公は前作と同様大聖堂を創る建築職人です。前作の主人公の末裔となっています。

 下記は下巻にでている解説記事、児玉清氏(俳優)の「一度飛び込んだら、もう絶対抜けられない面白地獄」の内容の一部です。ちょっと長いですが引用させていただきます。

 『「大聖堂-果てしなき世界」の原題は「World Without End」。直訳すれば「果てしなき世界」と時間と空間を含めて永遠に続く世界といったところなのだろうが、実に持って意味深長なタイトルだ。

 既にこの本を読み終えた人は、大きくうなずいて読後の素晴らしき余韻にどっぷりと浸かり、至福の心境でいることと確信しているが、まさにこの物語のメインキャラクター、男女4人の織りなす、1327年から1361年までの34年間にわたる長尺人生冒険物語は、人間が生きるうえでのすべてのことを網羅した、面白人生読本としての最高の1冊。

 営々と繰り返される人間の生きることへの営みは不変であり、永遠に繰り返すという点でも「終りなき、果てしなき世界」といえよう。作者フォレットの狙いはまさしくここにある。』

 愛、恋、憎しみ、歓喜、成功、没落、戦争、病気,殺人、強姦、いじめなど人生のあらゆる営みが克明に描かれている、最高のストーリーテラー フォレットの最新作です。あなたを中世のイギリスに引き込んでくれます。

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