「ちょっと田舎で暮らしてみたら」を読んだ
平成22年4月28日、新潮新書の能勢健生著「ちょっと田舎で暮らしてみたら-実践的国内ロングステイのすすめ」を読みました。
藤沢市大庭在住の弟から、「同じ町内に住んでいる早稲田大学の後輩の能勢さんが面白い本を出したからぜひ読んでほしい」と電話がありました。
我孫子市の我が家から歩ける範囲には、小さな書店が2軒とちょっと大きな書店が1軒の、3軒の本屋があります。捜したところ一番小さな書店で見つかりました。こんな本屋にも配本されるのかとちょっとした驚きでした。
読み始めると面白く一気に読みました。新潮新書で190ページの手軽に読める旅行記でした。
旅行記といっても普通の旅行ではありません。本のタイトルにあるように国内での1ヶ月のロングステイの体験記です。
私も旅行が好きです。退職し妻と2人暮らしの気楽な身分です。子供は一家を構え、どちらの両親もなくなりました。お金と相談しながら、国内外の旅行を楽しんでいます。ほとんどが旅行会社のツアーです。そして旅行に行く都度、簡単な旅行記を書いて、自分の発行している「手賀沼通信」に載せています。
能勢さんの体験記は目からうろこ、大変新鮮で考えさせられるところがいっぱいありました。
能勢さんは団塊の世代、高島屋を57歳で早期退職、手に入れた自由時間をどう使おうかということから、ロングステイをはじめたのでした。
能勢さんの本の内容は5回のロングステイの体験記です。
第1章 沖縄県伊是名島での1ヶ月ステイ
第2章 岡山県真庭郡新庄村での1ヶ月ステイ
第3章 東京都小笠原父島での1ヶ月ステイ
第4章 山形県大蔵村肘折温泉での1ヶ月ステイ
第5章 長崎県小値賀島での1ヶ月ステイ
本を読んで感じたのは、能勢さんは率直で、謙虚で、寂しがり屋で、人が好きで、奥様思いということでした。どのロングステイでも、悩んだり、疑問に思ったり、つらかったりしたことを、楽しかったり、嬉しかったりしたことと同じように綴っています。
能勢さんはロングステイで大変大きなものを手に入れました。それが何であったかはこの本を読めば分かります。
退職を控えて退職後をどうしようかと考え始めた方、あるいは既に退職して時間をもてあましている方、自分の時間の使い方に疑問を感じている方、奥様との付き合い方に悩んでいる方、などの皆様にはこの本をお勧めいたします。
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