よくやった尖閣ビデオネット放映
手賀沼通信ブログでは政治の問題はあまり取り上げないのですが、今回は胸のすっとするニュースなので書きます。
平成22年11月5日、尖閣諸島沖の漁船衝突事件の状況を海上保安庁が撮影したと見られるビデオ映像がインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に流出したことがわかりました。
マスコミではどういうルートでビデオが流出したのか大騒ぎしています。確かに海上保安庁と検察当局が保管する刑事事件の証拠用ビデオが外部に流れたのはセキュリティ上重大な問題ですが、事件が発生したときに公開しておれば今回のような問題は発生しなかったはずです。
政府は中国に遠慮して出さなかったのでしょうが、いかにも今の民主党政権を象徴する事態となってしまいました。
1972年の沖縄返還に際して「外務省機密漏洩事件」がありました。毎日新聞の西山太吉記者が、返還にあたって日米間で取り交わされた密約をつかみ、当時の佐藤内閣を新聞等で糾弾したのです。「密約問題」が国民の「知る権利」を犯すものとして取り上げられました。
今回のビデオも国民の「知る権利」を考えれば、もっと早く一般公開すべきだったでしょう。一部の国会議員がこそこそと密室で見たようですが、陰湿な感じを与えました。国会議員は国民より偉いのでしょうか。国会議員は国民によって選ばれているということを忘れてはなりません。
11月7日の読売新聞社説では「尖閣ビデオ流出 一般公開避けた政府の責任だ」とありました。日経新聞社説にも「迫られる尖閣ビデオの一般公開」とありました。朝日新聞だけが「尖閣ビデオ流出-冷徹、慎重に対処せよ」と一般公開はすべきでないとしていましたが、これは左に偏向している朝日新聞の体質からしたら仕方ないことでしょう。
誰がネットに流したか知りませんが、よくやったと快哉を叫びたい気分です。
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