行方不明者を保護する
平成22年11月25日、我孫子市の「防災あびこ」のネットワークで放送されていた行方不明者を保護するお手伝いをしました。
毎週木曜日午後5時から「若松ふれあい会」で、地元の若松第2自治会地区の防犯パトロールを行っています。
当日パトロールに行く直前に、近くのスピーカーから「若松の住人で81歳の女性が行方不明になっています。緑色の帽子をかぶり、杖を持っています」という放送が聞こえました。近所の人が行方不明で放送されたのは初めてだったのでちょっと気になりました。
パトロールは5人が参加したので、2組に分かれて歩き始めました。私はKさんと2人組でした。
歩き始めてすぐ、鉄骨マンションの近くで、女性から前を歩くおばあさんが放送された行方不明者ではないかと声をかけられました。その女性は不審に思っておばあさんの後をつけていたのです。女性はそのおばあさんが行方不明者の身なりに合致している、先ほどから歩き回っていると言いました。
たしかにそれらしいと感じたので、そのおばあさんに追いつき、住所氏名を聞きました。1××のUですと答えました。どこへ行くのと聞くと家に帰るといいます。受け答えははっきりしているのですが、行く方向が違っています。日が暮れて暗くなっていました。
おばあさんは家と違う方向に早足で懸命に歩いていました。3人でおばあさんの足を止めようとしましたが、小柄な体のどこにそんな力があるのか止められません。体を抱えると振りほどき、「私はそんなにぼけていない」といいます。
阻止できないままふれあい道路の車道に出ようとします。このままでは危険と感じて、近くの人の携帯電話を借りて110番しました。放送では見つけたら警察に電話するように言っていたからです。
110番では我孫子警察ではなく千葉県警が出ました。通じたかどうか不安でした。ちょうどアビスタ前に差し掛かったのでアビスタの受付で我孫子警察に電話してもらいました。
おばあさんはどんどん家と反対方向に歩こうとしていましたが、受付の女性も応援してくれ、みんなで警察が来るまで待ちました。
しばらくたってからやっと警察のミニパトカーが駆けつけ、女性を保護しました。
おばあさんは認知症だったのではないかと思います。
時間がかかったのは私達2人と発見者の女性が誰も携帯電話を持っていなかったからです。大きな反省点でした。
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