市民ランナーが世界選手権へ
平成23年2月27日の東京マラソンで埼玉県職員の川内優輝さんが2時間8分37秒で3位、日本人トップとなり、この夏に韓国大邱で開催される世界選手権の代表に内定しました。
なお、東京マラソンの1位はエチオピアのメコネン、2位はケニアのビウォットでした。
川内さんは学習院大学出身、箱根駅伝には関東学連選抜として2回走ったことがあります。
卒業後は埼玉県立春日部高校定時制で庶務や会計を担当する公務員です。勤務が午後から夜にかけてなので、午前中に久喜市の自宅周辺で練習し、出勤時にも駅まで走ります。週末は都内の公園などで練習するいわゆる市民ランナーです。遠征するときは自費です。
実業団選手の多くは、企業の配慮で練習時間を確保でき、長期の合宿や遠征費など企業の手厚い保護を受けています。
読売新聞によると、「日本陸連の坂口泰男子マラソン部長は「実業団選手は何をしているのかといわれても仕方がない。ハングリー精神を見習う必要がある」と苦言を呈した」とありました。
過去市民ランナー出身でマラソンランナーとして大活躍した選手は谷川真理さんが有名です。市民マラソンで優勝して認められて資生堂に入社、東京国際女子マラソン、ゴールドコーストマラソン、パリマラソンなどで優勝、名古屋国際女子マラソンで2位となりました。
男子では竹原高校教員でミュンヘンオリンピックに出場した采谷義秋、福島病院勤務でソウルオリンピックに出場した阿久津浩三などが市民ランナー出身です。
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