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2011年3月 2日 (水)

ニュージーランド雑感

 平成23年2月22日にニュージーランドのクライストチャーチ近辺でマグニチュード6.3の地震が発生してから8日が経ちました。クライストチャーチの外国語学校キングズエデュケーションに通っていたとみられる28名の人たちの安否はまだ確認できていません。

 私は平成14年1月28日から2月4日までニュージーランドにツアーで行きました。最初に着いたのがクライストチャーチでした。大変美しい街で、街の真ん中に今回の地震で壊れた大聖堂が立っていました。

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 その時感じたのはニュージーランドは日本とよく似た国ということでした。そしてニュージーランドが大好きになりました。特にクライストチャーチは印象的でした。

 2004年の4月の手賀沼通信第49号に書いた記事を引用してみましょう。

 「ニュージーランドはとても日本に似ているところと全く似ていないところがあります。

 似ているところは南半球と北半球との違いはありますがその地理的状況です。ニュージーランドの国の広さは日本の約72%、同じ島国で北島と南島からなっています。その南端は南緯約47度で北海道の宗谷岬の少し北といった感じ、北端は南緯約34度で日本の紀伊半島から四国を通り本州の西の端の関門海峡を結ぶあたりになります。一番人口の多いオークランドはほぼ東京と同じ緯度にあります。ツアーで一緒になった人がニュージーランドの地図を見ながら、「北島は樺太が北海道にぶつかってくっつき、北海道がちょっとひしゃげたみたいですね。南島は本州を静岡と糸魚川を結ぶ構造線断層帯でちょん切った北半分みたいですな。」と言っていましたが、よく見るとその通りです。津軽半島や下北半島にあたる場所も見られ、宮城県の牡鹿半島のようなところもあります。

 日本と同様、山岳地帯が島の多くを占めており、富士山よりわずか22メートル低いだけのマウントクックが最高峰としてそびえています。日本アルプスの代りにサザン・アルプスもあります。火山や温泉もあります。別府と姉妹都市を結んでいるロトルアでは間欠泉があって地獄廻りのような観光が出来ました。また水着をつけてですが混浴の露天風呂を楽しめました。

 川や湖や滝も多く、日本同様、水に恵まれているという感じを受けました。

 一方似ていないというか逆のところは、人間の数の違いと多分それが原因と考えられる国民の自然や環境に対する取組姿勢の違いです。日本の約72%の面積の国土に388万人が住んでいます。日本は約1億2600万人で、人口密度にすると日本はニュージーランドの約23倍ということになります。人口密度がこれだけ多いと、消費する食料や生活用品、出すゴミや排泄物、道路や鉄道、電気や燃料や水などの供給のために必要なインフラ、学校や職場や工場や病院などの施設、国や市町村や警察などの行政サービス、葬儀場やお墓や刑務所など全てに負荷がかかってきます。

 ニュージーランドでは市内や観光地にゴミはほとんど落ちていません。ビンや缶やペットボトルが落ちている日本とは大違いです。自然はほぼそのまま残っています。ニュージーランドでは1日中バスで走っても、ひつじや牛や鹿はよく見かけましたが農作業をしている人を全く見かけない日がありました。ちなみにニュージーランド政府のホームページで調べてみたら、1999年の統計で、ひつじは4570万頭、牛は乳牛と食用牛を合わせて890万頭、鹿は170万頭と出ていました。」

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