待望の日本人大関が誕生
平成23年9月28日 大相撲に待望の日本人大関が誕生しました。琴奨菊です。
伝達式の口上で、琴奨菊は「万里一空の境地を求めて、日々稽古精進いたします」と述べました。宮本武蔵の兵法書から選んだとのことです。
日本人大関の誕生は、2007年名古屋場所後に昇進した琴光喜以来で、4年ぶりとなります。
琴奨菊は佐渡ヶ嶽部屋、27歳、福岡県出身、明徳義塾高校卒業です。明徳義塾高校の先輩には元横綱朝青龍がいます。
琴奨菊は今場所は12勝3敗、最終日まで優勝戦線にとどまりました。今場所を含め関脇での直近の3場所が33勝と、大関昇進のめどとされる33勝をクリアしたため、満場一致で大関に推挙されました。
先場所も大関昇進のチャンスでしたが、終盤にメンタル面での弱さが出てチャンスを逃しました。メンタル面でのトレーニングに励んだようです。
今場所は東京の国技館での秋場所でしたが、入場者は前年を大きく下回りました。これは八百長事件が大きな原因ですが、大関以上に日本人は一人もいないことも、大相撲人気の足を引っ張ったと言えるでしょう。
琴奨菊の大関昇進は大相撲人気挽回の大きなきっかけになるのではないでしょうか。琴奨菊のお得意は左四つかもろ差しからのがぶり寄りです。柏鵬時代の元横綱柏戸の左前みつ右おっつけで一気に寄り切る相撲をほうふつさせます。頑張ってほしいと思います。
もう一人の関脇稀勢の里も今場所は12勝3敗と活躍しました。来場所は今度は稀勢の里が大関取りの番です。こちらも頑張ってほしいと思っています。
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