若者の夢を奪った今年のドラフト会議
平成23年10月27日プロ野球のドラフト会議が開催されました。ドラフト会議は翌年活躍が期待される新人が選ばれ、複数球団から指名された場合にはくじ引きで所属球団が決まります。
今年も4人の選手がくじ引きの対象になりました。東洋大学の藤岡貴裕投手、東海大学の菅野智之投手、東海大甲府工高の高橋周平内野手、英明高校の松本竜也投手です。
他の3人はくじ引きで決まった結果に喜びを表していましたが、菅野投手はがっくりと肩を落としていました。
菅野投手は巨人の原監督の甥で、原監督のもとで野球をすることが夢でした。巨人も菅野投手が3年生の時からドラフト会議で1位指名を公言していました。ドラフト会議の前には菅野投手は巨人の単独指名が予想されていました。
ところがそれを日本ハムが指名して抽選で交渉権を獲得してしまったのです。おそらく日本ハムは獲得できる確信もなく指名してしまったのでしょう。原監督も菅野投手も茫然自失といった感じでした。
確かにドラフト会議はだれを指名しても構いません。本人の希望しない球団が指名してはいけないという規則はありません。しかしそれが若者が長く抱いていた夢を壊すとすれば、あまりに無謀といえるのではないでしょうか。
もし菅野投手が日本ハムの指名を受けないで、社会人野球に入るようなことがあれば、本人だけでなく日本のプロ野球界にとっても大きな損失になります。
ドラフト会議は過去問題があって、やり方をいろいろ変えていました。最近では本人の希望を無視するようなことはなかったのですが、今年の日本ハムには驚かされました。
日本ハムは昨年は早稲田大学の斉藤投手をくじ引きで獲得しています。日本一のダルビッシュ投手も抱えています。あまり欲張ってはいけません。人の心を思いやることが必要です。
パリーグでは日本ハムは好きな球団の一つでしたが、今回のやり方を見て好きな球団ではなくなりました。
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