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2012年6月14日 (木)

歌舞伎鑑賞教室で「俊寛」を見る

 平成24年6月13日、国立劇場の「第81回歌舞伎鑑賞教室」で「平家女護島 俊寛」を見ました。

 柏の高齢者の会あけぼの会の6月の定例会として22名で参加しました。いつものように開幕前に劇場内のレストラン「向日葵」で幕の内弁当をいただきました。

 鑑賞教室は高校生を対象にして毎年6月と7月に実施されています。まず大谷廣太郎の「歌舞伎のみかた」についての解説がありました。若手の役者の卵が解説のお手伝いに模範演技をしました。

 「俊寛」は近松門左衛門作の義太夫狂言です。今回は「鬼界ヶ島の場」一幕を見ました。

 Photo

 俊寛は「平家物語」に出てくる悲劇的な物語です。いただいたパンフレットには次のような解説が出ていました。

 「俊寛僧都は暴君と化した平清盛を倒そうとしたが、謀計がばれて仲間の成経、康頼とともに島流しにされる。やがて赦免の船が来るが俊寛だけは許されず、一人島に残されていしまう-というのが原話です。しかし近松は大胆なフィクションを加えて、大きく深い人間愛のドラマに作り上げました。

 俊寛は重盛の情けにより許される。しかし成経と島の娘千鳥との恋を成就させてやるために、悪い使者を殺し、その罪を償うためだと言ってみずから一人、島に残るのです。」

 俊寛は中村橋之助が演じました。NHKの大河ドラマ「毛利元就」や「おん宿かわせみ」などで好評を博した人気俳優です。島に残って船に別れを告げるシーンは迫力満点、素晴らしい熱演でした。

 歌舞伎教室にはいつも何人かの若手のホープが出演します。今回は解説の大谷廣太郎、千鳥役を演じた中村小太郎などが出ていました。

 

  

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