第83回歌舞伎鑑賞教室
平成25年6月20日柏の高齢者の会「あけぼの会」の6月の例会で、国立劇場に「第83回歌舞伎鑑賞教室 新歌舞伎十八番の内 紅葉狩」を見に行ってきました。
この教室は主に高校生を相手に開かれている教室です。
最初に歌舞伎のみかたとして、中村隼人(2代目中村錦之助の長男)と中村虎之介(3代目中村扇雀の長男)から解説がありました。
舞台装置や歌舞伎の約束事など初心者にも分かりやすく、ユーモアを交えながら、実際の動きを見せてくれました。
「紅葉狩」は常盤津、義太夫(竹本)、長唄という3種類の三味線音楽を使用します。この3種類が交互に、あるいは同時に演奏される「三方掛合」と呼ばれる手法が取られているのが大きな特徴となっています。
解説ではそれぞれの三味線と語りの違いを、演奏しながら説明がありました。三味線の音の違いを初めて知りました。
紅葉狩は能の「紅葉狩」をもとにした歌舞伎です。見どころは登場人物の踊りです。それを引き立てるのが3種類の三味線音楽と華やかな舞台です。
紅葉した山々を背景に立体的な松の大木が配された豪華な舞台で、クライマックスのシーンでは紅葉した葉っぱが舞台いっぱいに上から落ちてきます。
出演者は、中村錦之助、中村扇雀などの若手俳優が中心で、解説の中村隼人や中村虎之介も出ていました。
見ごたえのある舞台でした。
最近のコメント