グレートトラバース続編(NO.749)
平成26年5月29日のブログで田中陽希さんのグレートトラバースについて書きました。これはその続編です。
田中陽希さんは4月1日に第1座目の屋久島の宮之浦岳に登りました。そのあと日本百名山を一筆書きに登りながら、北海道の利尻岳を目指しています。
その記録をNHKBSプレミアムでは5回に分けて放送します。9月20日(土)にその4回目が放送されました。
3回目は日本アルプスの峰々が舞台でしたが、第4集は関東上信越の33座を46日間かけて征服していく過程がまとめられていました。
第4集では、6月30日に新潟県と長野県にまたがる44座目の雨飾山から、8月14日の尾瀬の燧岳まで33のピークに挑戦しました。
百名山の半分の50座目は浅間山、61座目は富士山、70座目は谷川岳、75座目の尾瀬の至仏山を経て76座目が燧岳です。
田中さんは普通の人の半分以下の時間で山に登ります。それだけ体を酷使するため、富士山では肩を痛め、谷川岳に登る前には発熱して入院、5日間休養を取ることになりました。そのあとも体調不良でしたが、次第に元気になり、尾瀬に到着するころには元の体調に戻りました。
田中さんのトラバースはホームページに日々掲載されます。田中さんの日記や写真を見ることができます。
現在は北海道に渡って、北海道を歩いています。10月には100座目の利尻岳に登り、11月にはグレートトラバースの第5集がNHKBSプレミアムで放送されます。
このトラバースの取材は4人のスタッフが担当しています。その様子が、第4集の放送の前日の9月19日に放送されました。「もう一つのグレートトラバース(密着!百名山人力踏破の舞台裏)」というタイトルでした。
テレビの画面には田中陽希さんの前から後ろから、さらには上からの姿が映ります。さまざまなアングルからの撮影には大変な労力と危険が伴います。田中さんの動きを止めることなく、田中さんの動くままに撮影をしなくてはなりません。田中さんのスピードに合わせて登る必要があります。
そのため、ただ者でないスタッフが選ばれました。ディレクターは山番組の経験豊富な岡崎さんです。
カメラマンは2人、1人は田中さんと同じアドベンチャーレーサーでカメラの腕も1級のアスリートカメラマンの駒井さん、もう1人は世界的に有名な登山家で山岳カメラマンの平出さん、2009年には登山家としてピオレドール賞を受賞しています。平出さんはラジコンヘリを組み立てて上空からの写真も撮影します。
もう1人は撮影アシスタントの山田さん、トレイルランナーとして活躍しており、常時10キロの荷物を持ってカメラマンをサポートしています。
11月に放送されるグレートトラバースの第5集が今から楽しみです。
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