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2014年9月20日 (土)

スコットランド独立否決(NO.748)

 平成26年イギリス北部スコットランドの独立についての住民投票が開票され、独立反対55.25%、賛成44.65%で独立は否決されました。

 スコットランドの住民は独立による国造りの混乱より、生活の安定を願ったのでしょう。スコットランドは住民投票の前に、イギリス政府から所得税に関連した税の権限移譲など12項目を土壇場で引き出しました。

 この住民投票の結果は、イギリス本国だけでなく、EUやアメリカも歓迎しています。日本の主要新聞各社の社説もこの結果には肯定的です。

 もし独立が認められていたら、イギリスだけでなく世界経済にも大きな混乱をもたらすことになったと思われます。

 ただ、イギリスは大きな課題を抱えたようです。イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなっています。今まではロンドンのあるイングランドが政治や経済の主導権を握り、他の3地域をいわば支配してきたといえます。

 スコットランドに刺激を受け、ウェールズや北アイルランドからの権限拡大の要求にどうこたえるかという課題が出てくるでしょう。その上イングランド自身からも他の3地域並みに自治議会を持つべきという意見も出ているようです。

 ヨーロッパではスペインのバスク自治州やカタルーニャ自治州やベルギーのフランドル地方からも独立運動が起こっています。今回のスコットランド住民の決断はその成り行きにも大きな影響を与えたのではないでしょうか。

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