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2014年10月21日 (火)

阪神に負けるべくして負けた巨人(NO.757)

 平成26年10月20日プロ野球パリーグのソフトバンクが日本ハムに勝ち、4勝3敗で日本シリーズへの進出が決まりました。

 ソフトバンクはリーグ戦でもクライマックスシリーズでも最終戦で優勝するという厳しい勝利でした。今年限りで監督を退任する秋山監督は日本シリーズの挑戦権を獲得しあと少し野球が続けられます。

 セリーグは阪神が巨人に4連勝しクライマックスシリーズの優勝を飾りました。

 ここでなぜ巨人が負けたかを考えてみましょう。短期決戦ということはありましたが、巨人は年間の数字でも阪神に劣っていたのです。

 巨人は阪神に7ゲーム差をつけてリーグ優勝しましたが、これはひとえにセパ交流戦での成績が良かったためです。

 交流戦での成績を差し引くと、巨人、阪神ともに66勝53敗となります。ちなみに広島は65勝53敗です。巨人と阪神は同率首位なのです。

 巨人のチーム打率はリーグ5位、阪神はリーグ3位です。巨人は防御率こそリーグトップですが、防御率1位の菅野の働きが大きいためです。その菅野はけがでクライマックスシリーズでは登板できませんでした。

 打撃ベスト10には阪神は1位にマートン、7位に鳥谷が入っています。巨人は13位の長野が最高で、阿部に至っては規定打率に達した打者27名の最下位でした。

 12ある個人タイトルでは阪神はマートンが打率で、ゴメスが打点で、メッセンジャーが勝利数と奪三振で、呉がセーブで、福原がホールドポイントでタイトルを取っています。じつに12の個人タイトルの半分を取っているのです。巨人は菅野が防御率のタイトルを手にしましたが、出られなかったので戦力にはなりませんでした。

 今年の巨人は抑えの切り札3人が不調で、すっきりした勝ち方ができませんでした。優勝できたのは運が良かっただけです。

 クライマックスシリーズ第1戦は内海が先発しました。1回表わずか8球で3点を取られたとき、シリーズは4タテで阪神に負けるなという予感がしました。その通りになってしまいました。

 私は戦後プロ野球は再開されて以来70年近く巨人のファンです。ところがおかしなことにライバルの阪神も大好きなのです。

 特に歩いて5分ほどのところにある我孫子高校出身の和田監督が就任してから、1度は阪神に日本一になってほしいと応援しています。今年こそそのチャンスだと思っています。

 海の向こうも今年のワールドシリーズは各地区の優勝チームではなく、両リーグともワイルドカードで出たチームがリーグ優勝を勝ち取りました。ソフトバンクは違いますが、日米とも似たような感じになっています。興味津々で見ています。

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