盲導犬利用者が減っている(NO.816)
我が家はヤクルトレディから毎週1回ヤクルトを購入しています。ヤクルトレディはヤクルトだけでなく健康に役に立つ情報も届けてくれます。
ところが平成27年5月18日にいただいたのは健康情報ではなく、「今年度の『ヤクルト福祉活動(盲導犬寄贈)』は休止させていただくことになりました」というチラシでした。
千葉ヤクルト販売株式会社では、ヤクルト福祉活動として、平成12年から毎年、千葉県を通じて「盲導犬」2頭分の育成資金を「千葉県視覚障害者福祉協会」に寄贈してきました。
ところが福祉協会の会長から千葉県ヤクルト販売へ
「ここ数年、視覚障害者の高齢化も手伝って、新規での盲導犬ユーザーを希望する方が減少し、犬の世話ができないなどの理由から、すでに盲導犬を使用しているユーザーの中にも2頭目以降の盲導犬を断念したり、体力的な問題で、訓練しながらも給付に至らないケースが出てまいりました。
結果、平成23年度より8頭分の助成金が実を結ばないまま、現在お預かりしている状態です。
この状態をかんがみて、今しばらく盲導犬に対するご支援をいったん休止していただき、まずはお預かりしている分について、できるだけ早い時期に全頭給付を目指して引き続き視覚障碍者への啓蒙啓発を行いたいと存じます」
との手紙が届きました。
我孫子市の中央学院大学も以前盲導犬を増やすための活動を行っていましたがいまはやっていません。
またネットでのスマボ1円クリックも盲導犬支援のクリックをやめました。
他の都道府県はわかりませんが、少なくとも千葉県では盲導犬は需要を満たしているようです。
日本盲導犬協会のHPに行ってみました。
盲導犬貸与の条件は次のようになっていました。
・障害者手帳をお持ちか、保有資格のある方
・原則18歳以上の方
・「盲導犬と積極的に外出したい」と希望されている方
・約4週間の共同訓練(盲導犬と歩く訓練)を受けられる方
・責任を持って盲導犬の適切な管理ができる方
おそらくうしろの3つの条件をクリアできる方が減っているのではないでしょうか。
費用については次のように書かれていました。
・盲導犬は「無償貸与」なので持つのにはお金はかかりません。
・イヌを飼育する犬具類が必要なので、初期費用として4~5万円かかります。
・その他ドッグフード代、医療費などがかかります。
基本的にはペットとして犬を飼うのと同じくらいです。
住んでいる市町村で医療費を補助する制度もあるそうです。
また訓練時の訓練費、宿泊費、食費も一切無料です。
費用についてはそれほど問題とはならないと思います。
問題は盲導犬と積極的に外出したいと思う人が減っているのではないでしょうか。ここでも高齢化の影響が大きいようです。
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