日本生命が三井生命を買収へ(NO.841)
平成27年8月26日の読売新聞の夕刊に「日生、三井生命を買収へ」という記事を目にしました。元三井生命の社員としては大きな驚きでした。
私は昭和35年(1960年)3月に大学を卒業して、4月1日より三井生命に就職しました。三井生命に在職したのは4年半でしたが、大変楽しい会社生活でした。 現在もそのとき一緒に入社した同期会には参加しています。
生命保険会社も金融自由化と日本経済のバブル崩壊とともに、倒産や合併の嵐が吹き荒れました。
三井系の金融会社は住友系の金融会社と合併し、三井住友銀行、三井住友信託銀行、三井住友海上保険が生まれました。
三井生命も住友生命と合併するのかと思っていましたが、なぜかそのまま残りました。部外者の私には理由はわかりませんでした。
日本生命は長らく生命保険のトップ会社として業界に君臨していました。ところが2015年3月期決算で保険料収入が第一生命に抜かれ戦後初めて2位に転落しました。
業界8位の三井生命を買収すれば、保険料収入は6兆円近くになり、トップの座を奪い返すことになります。
読売新聞には、
「日本生命は三井生命に対し株式公開貸付け(TOB)を実施し、株式を取得する方向だ。買収額は2000億~4000億円で交渉を進めている。三井生命の大株主である、三井住友銀行、三井住友信託銀行などはTOBに応じ、保有株式の大半を売却する。三井生命は日本生命の子会社となるが、三井ブランドは残す方向で調整している」
とありました。
どんな形で決着がつくか、興味を持って見守っていきたいと思います。
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