森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長は辞任すべき(NO.843)
平成27年9月1日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会はアートディレクター佐野研二郎氏のデザインした東京オリンピックの大会エンブレムの使用を取りやめることにしました。
佐野氏のエンブレムがベルギーの劇場のロゴマークに似ており、盗聴の疑惑がもたれていました。佐野氏はビール会社のキャンペーン商品のデザインも手がけましたが、そこでも他人の作品と酷似していることが判明しました。「国民の理解が得られない」というのが組織委員会が取りやめた理由です。
オリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場についても、キールアーチを目玉とするザハ・ハディドのデザインを採用したものの、建築費用があまりにも高すぎ、これも「国民の理解が得られない」として採用を中止し、新しい設計を公募することになりました。あまりにもお粗末です。
この東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長は元首相の森喜朗氏です。ところが、この両方の問題に、始めから終わりまで森喜朗氏の姿が見えてこないのです。
今日の読売新聞のエンブレム取り下げの記事にも、武藤組織委員会事務総長や竹田JOC会長の発言は報道されていましたが、森喜朗委員長の発言は見られませんでした。
しかしどちらの問題でも、一番の責任者は森喜朗会長のはずです。森喜朗会長のリーダーシップ、責任感、行動力は全く感じられませんでした。
新国立競技場のやり直しを決めたのも安倍総理でした。
なぜこんな人が会長になったのでしょう。誰かが推したのか、自分で売り込んだのか、まったくミス人事としか言えません。
2つの問題の責任を取り即刻辞任すべきと考えます。政治家なら自分の進退は自分で決めるべきでしょう。
森喜朗氏が首相だった時、アメリカの潜水艦がハワイ沖で日本の高校生の練習船「えひめ丸」に衝突し、9名が死亡する事件が起こりました。そのニュースはすぐ首相に伝えられましたが、首相は何事もなかったようにゴルフを続けました。首相としての使命感はありませんでした。
東京オリンピックを無事成功させるには、責任感、指導力、実行力を備えたもっと若い人を組織委員長にするべきと考えます。
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