新国立競技場のデザインが決定(NO.875)
平成27年12月22日、2020年の東京オリンピック、パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場のデザインと施工業者が決定しました。
新国立競技場は英国在住のザハ・ハディド氏がデザインした屋根を支える2本の大きなキールアーチや開閉式屋根を備えたものに決まっていました。ところが総工費が2500億円を超えることが予想されたため、批判を受けて安倍首相が白紙撤回をしました。
そして政府が総工費の上限を1550億円として、発注元のJSC(日本スポーツ振興センター)が公募を行いました。大成建設などが提案したA案と竹中工務店、清水建設、大林組のグループが提案したB案とのコンペになっていました。
JSCの7人の専門委員が業務の実施方針やコスト・工期など9項目を採点しました。
A案は5項目でB案を下回りましたが、点数配分の大きい「工期短縮」でB案を上回り、A案610点、B案602点でA案に決まりました。A案にするか、B案にするかはアスリートの意見やインターネットで広く国民の意見も聞いたようです。
審査委の村上委員長は「A案の提案書は、実現性と信頼性が高い。提案内容通りの工期と費用が守れると判断した。」と説明しています。A案は建築家の隈研吾氏がデザインし、広く市民に開かれた木と緑のスタジアムを基本概念としています。
費用もB案より7億円安い1490億円となっています。2016年12月に本体工事着工、2019年11月に完成予定です。
今度こそ、新国立競技場は国民の期待を裏切ることなく、無事に完成してほしいと願っています。
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