金星探査機「あかつき」が軌道に乗る「(NO.872)
平成27年12月9日金星探査衛星「あかつき」が5年ぶりに金星の周回軌道に入りました。
あかつきは2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げられ、金星の軌道に投入される予定でしたが、主エンジンが故障して周回軌道入りに失敗していました。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、今回は小型エンジンで代用する裏ワザで、現状で入ることができる最良の軌道に乗ることができ、金星の重力圏に捉えられて、金星の「衛星」になったのです。
今後は楕円軌道を徐々に小さくして、来年4月からは金星から31万~34万キロの軌道で本格的な観測を始めます。
読売新聞によると、
日本惑星科学会長の倉本北海道大学教授は「成功と聞いて正直びっくりした。今後の観測で、謎に満ちた金星の大気の動きを解明する貴重なデータが得られると期待できる」と語っています。
また渡辺潤一国立天文台副台長は「今回の軌道入りはウルトラCだ。海外との共同研究の可能性が広がる大きな一歩だ」と評価しています。
とありました。
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