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2016年3月19日 (土)

「居眠り磐音」シリーズが完結した(NO.898)

 平成28年3月18日、佐伯泰英の「居眠り磐緒 江戸双紙51 旅立ノ朝」を読み終わりました。

 佐伯泰英の小説中で一番長いシリーズがこれで完結しました。作者は50巻でおしまいにするつもりでしたが、ストーリーの展開上51巻にせざるを得ないと、49巻のあとがきに書いています。

 51巻のあとがきには作者はこう記していました。

 「『居眠り磐音 江戸双紙』51巻を書き終えた二月前、何の感慨もなかった。だが、諸侯の構成を済ませたとき、

 『やはり終わったんだ』

 という感慨が胸の奥からじんわりと滲み出てきた。

 磐音とともに旅した15年であった。幸せで多忙で充実した歳月であったと思う。

(中略)

 シリーズをスタートして4、5年たった頃か、『50巻』を目標にという大風呂敷を広げた。すると磐音が作者の願いにこたえて動き出した。あとは哀しみも喜びも苦しみもともに分かち合う日々であった。出会いがあり、別れがあった。51巻の総登場人物はいったい何人になるのであろう。何百人か、何千人か。

 (後略)」

 私が佐伯泰英の本を読みだしたのは約9年前の平成19年7月です。

 そのときは図書館にあるいろいろなシリーズを順番を無視して手当たり次第に読みました。1冊ごとに完結するからです。しかし前後関係を無視して読むと当然のことながら登場人物の成長がおかしくなります。

 平成22年からは図書館で順番通りに予約して読むようにしました。予約して読むのは待ち時間がかかります。今回の「居眠り磐緒 旅立ノ朝」は予約してから手に入れるまで1か月以上かかりました。

 今までに佐伯泰英の本は222冊読んでいます。ほぼ著作のすべてではないかと思います。

 佐伯泰英は現在74歳、9シリーズを作り、そのうちの7シリーズを完結させました。ただその中の2シリーズは「新」と名付けて新しく展開させています。

 現在書き続けているシリーズは、「鎌倉河岸捕物控(27巻)」、「吉原裏同心(23巻)」「新・酔いどれ小藤次(3巻)」「新・古着屋総兵衛(11巻)」の4シリーズです。

 作者としては残りの人生をこの4シリーズに集中させたいと考えているのではないかと思います。とにかく読者を楽しませたいとサービス満点、どのシリーズもすべて面白い作品ばかりです。

 私のほうが5歳年上なので、作者が筆を折らない限り読み続けられると思います。私のほうが読めなくなるまで楽しませてもらいたいと願っています。 

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