2回目の文楽鑑賞教室(NO.915)
平成28年5月20日ミニあけぼの会の行事で国立劇場小劇場で開催中の第48回文楽鑑賞教室へ行ってきました。
あけぼの会では以前から文楽鑑賞教室見物を行っていましたが、私が参加するのは今回が2回目です。あけぼの会からの参加者は12名でした。
参加者です。国立小劇場前で撮りました。
文楽を構成する太夫、三味線、人形については昨年12月9日の「文楽鑑賞教室に行く」に書いていますが、今回も太夫については豊竹希太夫、三味線については豊澤龍爾、人形につては吉田玉誉の3人の技芸員から解説がありました。
今回の出し物は近松門左衛門作の「曽根崎心中」で、「生玉社前の段」「天満屋の段」「天神森の段」が演じられました。
「この世の名残、夜も名残。死ににいく身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えてゆく、夢の夢こそ哀れなれ」との語りで始まる「天神森の段」は感動的でした。
4人の太夫、4人の三味線、3人で操る2体の人形が混然一体となり、見事な絡みです。美しいラストシーンの文楽の世界に引き込まれました。
「曽根崎心中」は元禄16年に初演されましたが、同年4月に実際に起きた心中を近松門左衛門が見事な作品に仕上げ大評判になりました。
この作品の影響で心中が大流行、幕府が上演を禁止したほどでした。再び陽の目を見たのは、250年以上たった昭和30年でした。
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