2016セ・パ交流戦が終わった(NO.923)
平成26年6月20日今年のプロ野球セ・パ交流戦が終わりました。
パリーグ60勝、セリーグ57勝、1分け、私の予想通りパリーグの圧勝となりました。
勝ち越したチームは、ソフトバンク、ロッテ、広島、楽天、日本ハムでセリーグは広島だけでした。
交流戦は2005年に始まりました。以後パリーグの11勝1敗とパリーグの圧倒的な成績です。12年間の合計は、パリーグ925勝、セリーグ821勝、45引き分けです。
今年の交流戦の打撃成績は上位3人はパリーグ、ベストテンはパリーグ7人、セリーグは3人です。投手成績は防御率上位2人はパリーグ、ベスト11人にはパリーグ6人、セリーグ5人となっています。11人となったのは10位に2人入っているためです。
なぜこれほどセ・パの差がついたのか。私の独断ですがパリーグが指名打者制をとっているのに対し、セリーグは指名打者制を採用していないからです。
読売新聞には「セ完敗 投手の差」と出ていましたが、指名打者制については触れていませんでした。読売新聞はセ・リーグのジャイアンツのオーナー、指名打者制のためだとは口が裂けても言えないのでしょう。
米大リーグの交流戦でも、指名打者制を採用しているアメリカンリーグが指名打者制を採用していないナショナルリーグに対して、1997年以来2015年まで年度ごとには、15勝4敗、合計試合では、2566勝2299敗と圧勝しています。
なぜなのか。指名打者制は投手と野手両方を育てるからです。
指名打者制ではピッチャーは打席に立ちません。打つのは野手8人と指名打者の9人です。指名打者制がないセリーグやナショナルリーグでは、チームが負けている場合、試合後半になると投手の代りにピンチヒッターが出てくることが多くなります。そのため投手の完投能力が抑えられます。
一方野手のほうは1人打席に立つ選手が増えることになり、実戦経験の場が多くなって野手の育成が促進されます。選手は実戦に出なければ育ちません。
ドラフト制度がある限り、入団してくる選手の資質の差はチームごとに差はあっても、リーグ全体で見ればほとんど変わらないはずです。
しかし実践の経験を積み重ねることによって、選手の成長度合いに差が出てくるのです。セ・リーグが指名打者制をとらない限り、パリーグ優位の状態は変わらないでしょう。アメリカ大リーグでもアメリカンリーグが勝ち続けると思います。
国際試合は今やすべて指名打者制です。国内でも高校野球や一部の大学野球を除くと指名打者制が当たり前となっています。そのほうが面白いからです。
セ・リーグも過去のしがらみを捨てて指名打者制を採用すべきです。
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