元横綱千代の富士死去(NO.935)
平成28年7月31日元横綱の千代の富士、現九重親方がすい臓がんのため亡くなりました。61歳の若すぎる死でした。
千代の富士は北海道福島町出身、1970年秋場所初土俵、75年新入幕を果たしました。
体重110キロそこそこでしたが、抜群の運動神経で、精悍な顔立ちから「ウルフ」と呼ばれました。
関脇時代の81年初場所で北の湖との優勝決定戦に勝ち初優勝、大関となりました。大関はわずか3場所、81年7月場所で優勝し横綱となりました。
その頃の千代の富士の強引な相撲をよく覚えています。そしてよく肩を脱臼していました。
そこで左回しをとって寄る正攻法に切り替えて優勝を重ねました。
88年には双葉山の69連勝に次ぐ、53連勝(当時2位)の記録を作りました。
89年秋場所で通算965勝を達成し、相撲界初の国民栄誉賞を受賞しました。まさに80年代は千代の富士の時代と言ってもいいでしょう。
91年夏場所初日に若手の貴花田(後の貴乃花)に敗れ、引退を決意しました。
千代の富士の主な記録です。
記録 数 歴代順位
・幕内優勝回数 31 3
・全勝優勝回数 7 3
・30歳代優勝回数 19 1
・通算勝利数 1045 2
・幕内勝利数 807 3
・横綱勝利数 625 3
・横綱在位場所数 59 2
・横綱出場回数 730 3
また昭和の偉大な横綱が世を去りました。残念でなりません。
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