年金受給資格が保険料支払い期間を10年に(NO.951)
平成28年9月26日、政府は年金受給に必要な保険料支払い期間を25年から10年に短縮する年金機能強化法改正案を閣議決定し、衆院に提出しました。
これは年金についての画期的なことです。今までは年金を受給するには25年間支払うことが必要でした。
たとえばサラリーマンをやめて自営業者になったときには、自分で国民年金保険料を払う必要があります。サラリーマンの期間と合わせて支払期間が25年以上にならないと保険料がもらえないのです。結婚しているときは奥さんの保険料も忘れず払い込む必要があります。忘れると無年金者になる恐れがあります。
その払込期間が10年に短縮されるのです。これによって無年金者を減らせます。
厚生労働省によると、この法案で、初めて基礎年金(国民年金)を受け取ることができる人は40万人、厚生年金を含めると対象者は約64万人の人が救われるとのことです。
支給額は保険料納付期間に比例するので、40年納付で月額6万5008円、25年納付で同4万630円、10年納付で同1万6252円となります。
法律は成立すれば17年8月1日施行、最初の支払いは来年10月になります。
支払期間短縮は、消費税10%引き上げと同時実施の予定でしたが、安倍首相が先に実施を決断しました。
昨年10月に施行された被用者年金一元化とともに、久しぶりに年金にとってのグッドニュースと言えます。
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