今年の巨人が優勝できなかった理由(NO.958)
平成28年のプロ野球セントラルリーグでは巨人が広島に17.5ゲームの差をつけられて優勝を逃しました。クライマックスシリーズでも3位のDeNAに敗れました。
なぜこんなに弱くなったか私なりに考えてみました。負けた理由が続々出てきました。
まず1番目はフロントのチーム作りがお粗末ということです。今年のドラフト会議でも狙っていたピッチャーをとれませんでしたが、昨年、一昨年ともドラフト1位の選手が全く活躍できていません。昨年はピッチャーの桜井、一昨年は内野手の岡本でした。
今年在籍している外国人の助っ人はマシソン、マイコラス、ポレダ、メンドーサ、クルーズ、ギャレット、アンダーソンでしたが、活躍したのはマシソンだけで、まずまずだったのがマイコラスとギャレットくらいであとはダメでした。従来から巨人は助っ人選びは下手です。
西武でFA宣言した脇谷を連れてきたなどは問題外です。
2番目の理由は高橋監督の姿勢です。勝利監督インタビューでいつも淡々とした受け答えをしていましたが、まるで評論家のようで、勝利への執念とか情熱が感じられませんでした。ベンチでの姿勢も勢いが感じられませんでした。
3番目は投手陣の不調です。2016年は2015年と比べると、被安打、被本塁打、失点、自責点、防御率、どれをとっても悪くなっています。
先発、中継ぎ、抑えすべてに不調が顕著でした。
個人タイトルでは菅野が防御率と奪三振のタイトルを取っていますが、9勝どまりです。クライマックスシリーズには体調不良を理由に登板を回避しました。エース失格です。
また、沢村がセーブ王となっていますが、大事な試合ではセーブに失敗し、終盤にはがたがたになりました。自信を失った感じでした。
4番目は攻撃陣の力のなさです。追加点が奪えるときにやたらに三振したり、ダブルプレーを食らったりするシーンが目立ちました。
打率0.283、本塁打11本、得点圏打率0.274の長野が長らく4番を務めるようでは勝てません。合格点が与えられるのは首位打者と出塁率のタイトルをとった坂本だけでしょう。
巨人は逆転負けがリーグ最多、逆転勝ちがリーグ最少でした。投手陣の不調と攻撃陣の力のなさを物語っています。
5番目は若手の育成に失敗していることです。広島やDeNAで生きのいい若手が出てきて活躍しているのに、巨人ではこれといった若手が見当たりません。3軍を作った巨人になぜ若手が育たないのでしょうか。
広島のバッターの意識を変え、得点力を増やしたのは3人のコーチと言われています。巨人も選手だけでなく監督やコーチも頑張ってほしいと思います。
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