朴韓国大統領弾劾案が可決(NO.973)
平成28年12月9日、韓国国会は野党3党が提出した朴槿恵大統領の弾劾決議案を可決しました。
弾劾案は朴大統領が友人のチェスンスンシルに内部文書を流出させ国政に介入させた疑い、企業に対する資金拠出の供用の疑い、憲法の国民主権主義に反した疑いなどを根拠として出されました。
国民も連日数万人から数十万人が大統領弾劾のデモを行っていました。
朴大統領は職務停止となり、憲法裁判所は弾劾訴追を棄却するか朴氏を罷免するかの弾劾審判の手続きに入りました。憲法裁判所は180日以内に弾劾の是非を決定します。裁判官9人のうち6人以上が賛成すれば罷免が決定し、60日以内に大統領選挙が行われます。
国政は黄教安首相が大統領代行となって行います。いずれにしてもここしばらくは韓国の政治空白が続き、国政は混乱します。
最近のデモなどから、韓国国民の国民性が日本人とは大きく違うことを再認識しました。セマウル号の沈没の際の被害者の家族の激しさも感じました。
私は50数年前に仕事で韓国に行ったとき、喫茶店で2人連れの客の女性が、相手の男性に向かって大声で叫びながらコップの水を顔に浴びせるのを目撃しました。
今回の大統領弾劾もそのような国民性から出たように感じています。
韓国社会の格差の大きさ、政治家の身びいき、過去の大統領の退任後の成り行きなども影響しているのかもしれません。
ただ今度の混乱が今後の日韓関係に悪い結果を残さないよう、また北朝鮮がますます脅威を振るうことのないよう祈っています。
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