文科省が組織ぐるみで天下りあっせん(NO.985)
平成29年1月20日、政府の再就職等監視委員会は、文部科学省が組織ぐるみで吉田大輔元高等教育局長の再就職をあっせんするなど計10件が国家公務員法に違反し、違反の疑いのある事案を含めると計38件になると認定しました。
文科省は自ら違反行為をしたと認定された前川喜平次官を含む7人を停職や減給の懲戒処分を行いました。
前川次官は引責辞職をし、後任の次官には戸谷一夫文部科学審議官が就任しました。
官僚の天下りは以前から問題になっており、国家公務員法で禁止されています。
文科省という人の教育にあたる中心の省が、組織ぐるみで、同省OBも使った「天下りシステム」を構築していたことは絶対に許されないことです。
監視委の調査に対し、文科省はあっせん先の早稲田大学を巻き込んで「口裏合わせ」をするなど隠ぺい工作を行っていました。引責辞任した前川喜平前次官自身もあっせんに直接関与していました。開いた口がふさがらないとはこのことです。
ほかの省の大臣は否定していますが、ほかの省でも天下りあっせんがあるのではないかと疑わざるを得ません。
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