「海賊と呼ばれた男」を読む(NO.992)
平成29年2月12日、百田尚樹の「海賊と呼ばれた男」上、下2巻を読み終えました。
百田尚樹の著作は「永遠のゼロ」「モンスター」「風の中のマリア」等を読んでおり、私の好きな作家のひとりです。
「海賊と呼ばれた男」は出光興産の出光佐三をモデルにした小説です。岡田准一を主演にした同じ題名の映画を見ようとしたのですが見損なったため、急きょ我孫子図書館で原作を借りて一気に読みました。
大変面白い本で、映画ではとてもこの内容を描ききるのは大変と感じました。
出光佐三は明治18年生まれで福岡県宗像市(現在)出身、わずか5人で会社を興し、8000人を超える大石油会社に育てた人です。
その会社は、出勤簿なし、定年なし、組合なしという社員を徹底的に信頼する会社でした(現在もそうかはわかりません)。あらゆる「統制」と戦った生涯でした。95歳の長寿を全うする堂々たる人生を生きた人でした。小説では国岡鐵造という名前で登場しました。
2代目社長になる出光計助は国岡正明の名で出てきます。
出光計助氏の名前は実は不思議な縁で知っていました。私の学生時代、60年も前のことです。
計助氏は東京商大の出身です。私はその後身の一橋大学に在籍していたとき、一竹会という尺八のクラブに入っていました。計助氏は如竹会(卒業生の如水会の尺八クラブ)に所属して、一竹会の尺八演奏発表会の時、ゲストの一人として出演されていました。練習の時お見かけしたこともありました。ただ直接会話したことはありません。閑話休題。
「海賊と呼ばれた男」は読み終えてすがすがしい気分になれる小説でした。
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