加計問題についての素朴な意見(NO.1041)
平成29年24,25日加計問題についての衆参両院の閉会中審査が行われました。
加計学園の獣医学部新設計画について安倍首相が便宜を図ったかどうかに関して、与野党から安倍首相に対して集中質問や参考人への質疑が行われましたが、決着はつかず物別れに終わりました。
私はどちらが正しいのかはわかりません。ただこの問題は獣医学部を新設するのに文科省の認可が必要というところに最大のポイントがあるのではないかと思っています。
以下は獣医師や学部新設などの問題に全く素人としての意見です。独断と偏見かもしれません。
まず人は職業選択の自由があります。獣医師も職業の一つです。獣医師になるには大学の獣医学部で学び国家試験に合格する必要があります。難易度や途中のプロセスは違いますが医師と同じようなものと言ってもいいでしょう。
ところが獣医師は足りていると言って文科省は獣医学部の新設を認めてきませんでした。日本獣医師会も新設に反対しています。
愛媛県では獣医師が不足しているため今治市が文科省に15回も獣医学部の新設を訴えてきましたが、文科相はけんもほろろの態度でした。
誰が獣医師が足りていると判断するのでしょう。おそらく文科省ではないでしょう。農水省でしょうか。日本獣医師会でしょうか。
何十年か前、将来医師が余るのではないかと問題になったことがありました。ところが今は医師不足が深刻になっています。医師が集まらないため閉鎖した病院が出てきたり、病院勤務医の過重労働が問題になっている病院もあります。
将来とも獣医師は足りているのでしょうか。1人前の獣医師になるには時間がかかります。
また文科省は人を育てることを目標にしているはずです。人を育てる機会を奪う権利はないはずです。なぜ新設を規制するのでしょうか。自分たちの利権を守りたいために規制緩和に反対しているとしか思えません。
こんな規制を撤廃して、一定の条件を満たしている大学には新設を認めるようにすべきと考えます。
1月に文科省が組織ぐるみで国家公務員法に違反する事態が発覚し、前川次官が引責辞任しました。うがった見方をすれば、江戸のかたきは長崎でとばかり、今回安倍首相を攻撃しているようにも見られます。なおこれは私の独断です。
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