沖ノ島が世界遺産に(NO.1034)
平成29年7月9日、ポーランドのクラクフで開催されたユネスコの世界遺産委員会は日本が推薦した「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群を世界文化遺産に登録すると決定しました。
これで日本の世界遺産は17の文化遺産と4つの自然遺産の合計21となりました。
宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産は次の8つからなっています。
・沖ノ島
・天狗岩
・御門柱
・小屋島
・沖津宮遥拝所
・中津宮
・新原・奴山古墳群
・辺津宮
最初の4つはイコモスが登録を勧告していましたが、あとの8つはイコモスの勧告では除外されていました。
イコモスは5月の勧告で古代祭杞と現在の宗像大社への信仰は継続性が確認できないとしてⅣ資産の除外を求めました。
日本政府は一連の構成資産が一体となって進行を継続させてきたとして一括登録を求めて働きかけてきました。それが実を結んだようです。
沖ノ島は九州本土から約60キロの玄海灘に浮かぶ周囲4キロの孤島です。
「神の島」と呼ばれ、島全体が宗像大社沖津宮の御神体で、今でも女人禁制の伝統を守っています。また、男性でも一般人は毎年5月27日以外の上陸は基本的に認められず、その数も200人程度に制限されています。現地に着いた後は午前浜でまず全裸で海に入って禊をしなくてはなりません。
もし観光が許されたとしても、この習慣は守られることになるのでしょうか。
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