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2017年9月 8日 (金)

北朝鮮に対する日本の選択肢は二者択一(NO.1052)

 平成29年9月3日に北朝鮮が核実験を行った後、北朝鮮をめぐる世界の動きは日々めまぐるしく変わっています。

 日米は石油禁輸を含んだ制裁を国連安保理に提案しようと考えていますが、中国とロシアは話し合いによる解決を目指しています。

 石油の禁輸が実現すると、北朝鮮は国が崩壊する可能性があります。日本が真珠湾を奇襲したのは、アメリカが石油禁輸を決定し、日米会談が決裂、軍が暴発したためです。

 もし北朝鮮が石油を断たれたら、金正恩は核弾頭を付けたICBMでアメリカと日本と韓国を同時攻撃する危険性があります。まず狙われるのは東京、沖縄、グアム、ソウルだと思います。その後北朝鮮は抹殺されるかもしれませんが、その前に日米韓は大きな被害と悲劇に見舞われるでしょう。

 それを避けるためには日本の選ぶ道は次のどちらかしかないと思います。

 1つはトランプに乗っかって石油禁輸などといった強硬な提案をやめ、話し合いを主張している中国とロシアに北朝鮮と話し合いをさせることです。安倍さんはその調整役に一役買うことです。

 太平洋戦争開戦の前、欧米から要求された日中戦争の停戦と中国からの日本軍の撤退を軍が呑めなかったように、金正恩もせっかく開発した核とICBMの廃棄をいまさら認めることはないでしょう。

 中国とロシアの役目は、金正恩との話し合いにより、そのいずれかも使わせないよう、またアメリカを挑発しないようにさせることです。それにはアメリカのほうにも北朝鮮を挑発しないような譲歩は必要でしょう。話し合いは中国とロシアにきっかけを作ってもらい、アメリカ、日本、韓国も加わるべきです。

 アメリカは中国やロシアにリーダーシップをとられてメンツを失うかもしれませんが、核戦争の悲劇を避けられれば仕方ありません。

 もう1つの道は日本にも核を持ち込ませて、アメリカの核の傘にすっぽり入ってしまうことです。日本に持ち込んだ核の力により、北朝鮮の日本に対する核使用を抑えることです。

 これには日本の世論の反対が大きいと思いますが、3度目の核被害国になることを防ぐには1つの大きな切り札になると思います。

 安倍首相は1954(昭和29)年生まれ、トランプは1964(昭和21)年生まれ、2人とも太平洋戦争は知りません、あの悲劇も体験してはいません。戦争を軽く考えています。

 金正恩もトランプもある種の狂人です。安倍さんはこの2人に振り回されてはなりません。日本に核が落とされたら東京オリンピックは露と消えてしまうでしょう。

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