ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏(NO.1062)
2017年10月5日日本生まれで英国籍の作家、カズオ・イシグロ(石黒一雄)氏がノーベル文学賞を受賞しました。
受賞理由は「感情に強く訴える小説で、世界とつながっているという我々の幻想の下に隠された闇を明るみに出した」ということです。イシグロ氏の小説は読んだことがないので難解な受賞理由ですが、読売新聞の編集委員の尾崎真理子さんによれば「運命に抗らう個人を描く」そうです。
イシグロ氏は長崎県生まれ、長崎海洋気象台に勤めていた研究者の父親が英国の気象台に赴任するのに伴い5歳で渡英、1983年に家国籍を取得しました。
主な作品は「遠い山なみの光」「日の名残り」「わたしを離さないで」などで、いずれも日本語に訳されています。
「わたしを離さないで」は2014年に倉持裕脚本、蜷川幸雄演出で舞台化され、2016年には綾瀬はるかさんなどが出演して、TBSでドラマ化されています。
イシグロさんは「ものの見方や世界観、芸術的感性は日本が影響している」と話しました。
今年のノーベル賞も日本が関係しています。うれしいことです。
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