映画「関ヶ原」を見た(NO.1059)
平成29年9月28日MOVIX亀有で映画「関ヶ原」を見ました。
都内での飲み会に向かう途中です。私が映画を見るときは大体このパターンです。我孫子や柏(常磐線柏駅近辺)には映画館がないため、交通費のかからないMOVIX亀有を利用する場合が多くなっています。
「関ヶ原」は司馬遼太郎の上、中、下の3冊に及ぶ大作を映画化したものです。
主役は石田三成、岡田准一が演じました。敵役は徳川家康、役所広司でした。石田三成は不器用ですが大義を重んずる人物として描かれ、徳川家康は権謀術数に長けた食えぬ男として描かれています。岡田准一、役所広司の名演技がぴったりでした。
私が司馬遼太郎の原作を読んだのは20数年前なので、小説の中身はほとんど覚えていません。3冊に及ぶ原作を2時間30分の映画に収めるには監督も苦労したことと思います。
戦闘場面は丁寧かつリアルに描いていて今までにない迫力を感じさせます。
関ヶ原の戦いは天下分け目の合戦ですがわずか6時間で雌雄が決しました。ところがそこに至るまでには数々のドラマや策謀があるのです。
西軍は当然豊臣秀吉の部下だった武将ですが、東軍にも秀吉の部下であった武将が多く参加しており、しかも秀頼には忠節を尽くしていながら、石田憎しから東軍に加わったのでした。
そのあたりがこの映画では描き切れておらず、歴史に詳しくない方にはわかりづらかったのではないかと思います。
映画の冒頭に秀吉によって秀次が謀反人とされ、その妻子や関係者が処刑される場面がかなり長く描かれています。これは関ヶ原の戦いに直接関係はありません。
それよりは関ヶ原の戦いに参加した武将がなぜそちらの軍に参加したか、またどんなエピソードがあったかなどをもっと詳しく描いたほうがストーリーの本質であり、わかりやすかったのではないかと思います。
でも見ごたえのある興味深い作品でした。
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