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2018年5月 9日 (水)

我孫子市手賀沼課から手紙が届く(NO.1127)

 平成30年5月8日我孫子市手賀沼課長から下記のような手紙をいただきました。4月25日のブログに書きましたが、私から手賀沼課長に出した手紙の返事です。

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「手賀沼公園に漂着する特定外来生物(植物)について」

 日頃より手賀沼に関心をお寄せいただき誠にありがとうございます。3月には手賀沼公園の護岸につきましてご連絡をいただきましたお蔭で、クリーン手賀沼推進協議会と連携し、迅速に駆除を行うことができました。

 今回もご連絡いただいたように、3月と同じ場所に再び漂着しているものにつきましては、私どもでも把握しているところではありますが、先月の駆除から日を置かずして漂着しており頭を悩ませているところです。

 漂着しているものは、環境省が指定する特定外来生物(水生植物)「ナガエツルノゲイトウ」です。茎の破片からも再生するという繁殖力の高さで様々な問題を引き起こしており、手賀沼だけでなく、印旛沼をはじめ彦根市の神上沼や大阪市の淀川でも問題となっています。特に、手賀沼に隣接する印旛沼では猛威を振るっており、排水機場のポンプに絡まって動作不良を引き起こすことで治水問題になったり、在来植物と置き換わって繁茂してしまうため、生態系の悪化にも影響していると言われています。

 手賀沼のナガエツルノゲイトウは、印旛沼から農業灌漑用水に破片が混入してきたと推察されています。現在は柏側にある北千葉導水第二機場周辺、大津川、大堀川の河口(柏ふるさと公園周辺)で大きな群落を形成しています。

 大変厄介なことに、柏側にある大規模な群落に対して、対策をたてないことには、南風時にいくらでも我孫子側に漂着してしまうため、現在手賀沼公園で行っている駆除には限界があります。さらに昨年、ナガエツルノゲイトウと似た特徴を持つ「オオバナミズキンバイ」が見つかっており、こちらについても今後、同様の影響が出ることが懸念されています。

 発生源の調査及び対策、駆除については、これまでも手賀沼の河川管理者である千葉県に提言してきており、現在は千葉県が事務局を務める「手賀沼水環境保全協議会」(構成:千葉県、手賀沼流域市(我孫子市、柏市、印西市、松戸市、流山市、白井市、鎌ケ谷市)、手賀沼にある2つの漁協、2つの土地改良区、美しい手賀沼を愛する市民の連合会(市民団体))でも課題として取り上げています。

 新田さまからもご助言いただきましたように、現時点では市民団体と連携し、漂着したものを駆除しながら、根本的な解決策について検討をすすめていますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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 外来生物が従来の生態系に悪影響を与えるということはよく聞いていましたが、外来生物が新たなごみを発生するのは初めて体験しました。

 手賀沼は水質改善の問題で長年苦労しましたが、今後は外来生物の駆除に苦労しそうです。

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