今年も交流戦はパリーグが勝った(NO.1137)
2018年6月21日プロ野球の交流戦が終了しました。
今年もパリーグの59勝、セリーグの48勝、引き分け1つとパリーグのチームの圧勝となりました。
交流戦が始まって今年で14年目、パリーグは9年連続13度目の勝ち越しとなりました。セリーグのチームが勝ち越したのはわずか1度だけです。
今年意外だったのは、交流戦前セリーグの最下位だったヤクルトが12勝6敗と12チーム中最高勝率を挙げたことです。セリーグのチームが最高勝率を獲得したのは、2012年と2014年の巨人と今年のヤクルトだけです。
交流戦はアメリカメジャーリーグのインターリーグをまねて始まりました。インターリーグは1997年に始まり、今年で22年目を迎えます。
インターリーグも昨年まで極端な成績に偏っています。アメリカンリーグの14年連続17勝、ナショナルリーグの4勝です。
野球通の人なら日米の成績を見て何が原因かすぐわかります。
指名打者制を採用している日本のパリーグとアメリカのアメリカンリーグが指名打者制をとっていないセリーグとナショナルリーグに圧勝していることです。
前にもブログに書きましたが、次のことが言えます。
指名打者制では
・投手の場合打席に立たないのでチャンスになっても替えられることがない
・そのため長く投げることができ完投能力がつく
・気を抜いた三振などがなくなり試合の興味をそぐことがない
・一人多く打席に立てるので選手の育成につながる
指名打者制がない場合は
・投手が打席に立つので負けているときやチャンスに替えられることが多い
・そのため投げる機会が短くなり完投能力がつきにくい
・投手が単に打席に立って打つ気を見せないなど試合のスリルや緊張感がなくなる
・いいバッターに出る機会を失わせる
などの欠点が目立つことになります。
伝説のピッチャーの金田は投手交代の妙味がなくなると指名打者制には反対したようですが、これだけ指名打者制の優位がはっきりするとセリーグも考えを変えるべきと思います。
世の中も国際試合などは指名打者制を採用しています。
国内ではプロ野球のセリーグ、高校野球、大学野球の一部が指名打者制を採用していません。
高校野球ではピッチャーに強打者が多いので採用しない理由がわからないでもありませんが、プロ野球はファンを楽しませるのが目的ですから、野球を面白くするよう努力すべきと考えます。
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