終戦記念日に思うこと(NO.1150)
平成30年8月15日、戦後73年目の終戦記念日を迎えました。
平成最後の終戦記念日です。戦後生まれの日本人は80%を超えたそうです。
私は昭和12年1月生まれ、終戦の時は8歳、小学3年生でした。8月15日の天皇陛下のお言葉は聞きませんでしたが、母から戦争が終わったということを聞かされました。
私の妻は昭和18年生まれなので、戦争のことは覚えていません。戦争時代の事をかすかに覚えているのは昭和15年生まれ以後くらいでしょうか。
終戦でそれまで教えられていた価値観が逆になりました。「鬼畜米英」が「アメリカさんいらっしゃい」になりました。あの時の学校の先生は何を教えていいかわからない状態で、さぞ困ったことと思います。
先日お盆のお迎えで長男一家と食事をしたとき、長男が子供だったころと、孫の時代とは時代が大きく変わっているという話が出ました。
私は長男が子供だったころと自分が子供だったころとはもっと時代が変わったと伝えました。
戦争を体験した人たちは戦争を知らない人たちに語り継がなければとたびたび言われます。しかしそれは私の場合は難しいことと思っています。戦争からはひもじい思いをしたくらいで、あまり大っきいショッキングな経験がないからです。子供や孫たちに戦争の時代のことを話しても、理解できないせいかあまり関心を示しません。
終戦は時代が変わる大きなきっかけでした。価値観が変わったのも大きかったですが、新しいモノがつぎつぎと生まれました。
今では当たり前になっている、テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫、炊飯器、掃除機、電気カミソリ、携帯電話などの電化製品はすべて戦後生まれでした。集合住宅、マンションなどで住まいも変わりました。、水道、ガス、舗装道路などの普及でインフラも整備されました。一部にはあったけど庶民は持っていなかった家庭電話、自動車が当たり前になり、汽車は電化され、新幹線が誕生、航空機での旅行が当たり前になりました。これらは終戦がもたらしたと言っても過言ではありません。
しかし私たちが子供だったころと、自分の親が子どもだったころとはもっと時代が変わったのではないかと思っています。それは戦争です。親の世代は戦争のため人生そのものが変わったというか、戦争に翻弄された世代だったと思います。
幸いにして私は戦災にも遭わなかった田舎暮らしで、家族にも出征などを経験した人が居なかったので、比較的平安でした。でもその後知り合った友人の中には家族の戦死や戦災にあった人、大陸からの引揚者など大変な経験をされた人が多くいます。
そのような方は語り継ぐことが多くあるのではないでしょうか。
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