貴乃花、角界を去る(NO.1173)
平成30年10月1日元横綱貴乃花は日本相撲協会に提出していた退職届が正式に受理され、角界を去ることになりました。
貴乃花部屋に所属していた力士ら計10人は千賀の浦部屋に移籍しました。貴乃花部屋は消滅しました。
貴乃花親方は9月25日に記者会見を開きました。その席で元横綱日馬富士による貴ノ岩への傷害事件に関し、内閣府に提出した告発状を事実無根と認めなければ、親方を廃業せざるを得ないような要請を受けたと述べました。そして「事実無根と認めることはできない」として退職を決断したと説明しました。これに対して日本相撲協会は「圧力をかけた事実はないと反論しました。
私にはどちらが正しいかはわかりません。ただ22回の優勝を成し遂げた大横綱が角界からいなくなるのは残念でなりません。
私はモンゴルの横綱が巾を利かせるようになってからテレビの相撲はあまり見なくなりましたが、初代若乃花の時代、いやもっと前の若乃花が下から上がってくるころから大の相撲ファンでした。60数年前からです。
まず最初に好きになったのが初代若乃花でした。それから大鵬、初代貴ノ花、若貴兄弟、そして元横綱貴乃花まで続きました。その間の名勝負、名場面が数多く頭に残っています。右ひざを負傷しながら、武蔵丸との優勝決定戦を制し、鬼のような表情を見せたのは忘れられません。
貴乃花には将来理事長になってもらいたいと期待していました。
今回このようになったのは貴乃花と相撲協会、特に八角理事長のコミュニケーション不足が最大の原因と思います。貴乃花ファンなのにあえて言いますが、日馬富士事件の時にマスコミにとったあのかたくなともいえる取材拒否の態度に貴乃花の考え方がうかがわれるように感じました。相撲協会も邪魔ものはさっさとやめろという態度のように感じました。
もう少しお互いに胸襟を開いて話し合えば解決策はあったのではないかと思います。
これからの貴乃花には記者会見でも述べていたように、今までの経験を活かして、日本の、そして世界の相撲道に貢献してくれることを期待しています。
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