我孫子市に嘉納治五郎の銅像が建てられた(NO.1346)
令和2年5月17日の読売新聞の千葉版に「嘉納治五郎 手賀沼望む 生誕160年 我孫子の別称跡地に銅像」の見出しで、「柔道の創始者で我孫子市ゆかりの嘉納治五郎の功績をたたえる銅像が市内にある嘉納の別荘跡地に完成した」と報じられました。
嘉納治五郎は明治44年(1911年)に我孫子に別荘と農園を設けました。大正3年(1914年)には甥で民芸運動の提唱者の柳宗悦夫妻を呼びました。柳は友人の志賀直哉や武者小路実篤を誘い、我孫子に白樺派の文人が集まったのです。
嘉納治五郎の別荘地は手賀沼を望む高台に建てられ、今は埋め立てられて家が立ち並んでいますが、当時は眼下に手賀沼の美観が広がっていました。その別荘の建物はありませんが、跡地は我孫子市が買い取って天神山緑地となっています。そこに銅像が建てられたのです。
建てたのは市民団体「我孫子の文化を守る会」で、私の知人美崎大洋氏が会長を務めています。2018年から募金活動を始め、800万円を集めました。私もささやかですが募金をさせていただき、除幕式を楽しみにしていたのですが、コロナウィルスのため中止となりました。
5月17日、新聞を見て写真を撮りに行ってきました。新聞に出たせいか、銅像を見るために外出自粛の中、人々が次々と訪れていました。
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