テレビの2つの旅番組に感動(NO.1355)
コロナ禍でステイホームの毎日を送っているためテレビを見る時間が増えています。令和2年5月から6月に放送された、NHKBSプレミアムの2つの旅番組に感動しました。
1つは「ハイビジョン特集 アフリカ縦断114日の旅」です。
25人の旅人が、1台のトラックを改造したバスに乗って、エジプトのカイロを出発、スーダン、エチオピア、ケニア、ウガンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、を経由して、南アフリカの喜望峰まで114日間かけて旅をする番組です。放送は110分の番組が4回ありました。
25人の参加者は世界各国から集まった、年齢も若者から高齢者までの男女でした。日本からは20歳代と30歳代の男女3人が参加していました。
2008年に放送された番組の再放送でなので、そのころのアフリカの現状が描かれていました。私はアフリカは行ったことはありませんが、この番組でアフリカの各国の生活や自然や動植物についてその一端を知ることができました。
日本の青年を含めた3人がアフリカの最高峰キリマンジャロに登頂しました。キリマンジャロは5895メートルの高さがあり、簡単に登れる山ではありません。登山素人の青年が苦労しながらも登ったのには驚きでした。
砂漠やサバンナやジャングルや川や湖も通りました。人種も言葉も年齢も慣習も違う25人が共同生活を重ねるうち、4か月の旅で深い絆に結ばれていく様子が感動的でした。
このような旅番組を見ていつも感心するのは、番組のディレクターやカメラマンがそれを追っかけて忠実に撮影していることです。NHKには、田中陽希さんの「三百名山グレートトラバースⅢ」や、各国で行われる「グレートレース」などの過酷な環境でのある種の冒険番組みがあります。登場人物も大変な努力ですが、それを撮影するスタッフの苦労はそれに勝るものではないかと思います。
2つ目の番組は「聖なる巡礼路を行く~カミーノ・デ・サンティアゴ1500km」です。
フランスのル・ピュイ・アン・ヴレイからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの1500キロを歩く巡礼の旅を描いた番組です。
日本にも四国遍路八十八か所めぐりがあり、これも1400キロと言われています。似たような距離ですが、日本は四国1周の周回コースに近く、サンティアゴはまっすぐです。日本では歩くだけでなく、観光バスや自家用車や公共交通機関を使う人も多いのですが、サンティアゴはほぼ巡礼専用道路を歩くようになっている感じです。
番組では巡礼の旅を60分3回に分けて放送しました。8Kカメラで撮っているのできれいな画面になっていました。巡礼の旅は以前は祈りの旅だったようですが、今は祈りというより、自分を見直し再発見したり、他人との絆を強める旅になっており、21世紀になってますます人気が出て、今では年間35万人が歩くようです。ゴールはサンティアゴですが、途中から歩き始めてもよいようです。世界各国から参加していました。
番組ではスペイン在住の日本人中年男性を追いかける形で進められ、その周りのいろいろな人のエピソードを紹介していました。心が洗われる番組でした。
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