出生率と拉致問題はどうにもならないのか(NO.1352)
連日コロナで痛めつけられていますが、令和2年6月6日の読売新聞の一面にまた暗いニュースが2つ掲載されました。
1つは「出生率1.36 4年連続減 19年人口減51万人」です。
出生率は正確には合計特殊出生率と言われるもので、1人の女性が生涯に子供を産む人数のことです。人口を維持するためには少なくとも出生率が2以上である必要があります。人類の半数が女性ですから、出生率が1点台ということは人口減少を意味しています。2019年には日本の人口の自然減は51万人になりました。
国立社会保障・人口問題研究所は2017年に将来の日本の人口について推計を行い結果を発表しました。その時推計の数字として、出生率を高位(1.65)、中位(1.44)、低位(1.25)の3通りを仮定しています。昨年の1.36は中位と低位の中間です。政府は希望出生率として1.8を目標にしています。夢の数字です。
少子化については2019年12月26日手賀沼通信ブログ1302に「少子化がどうにも止まらない」で書いています。繰り返しはやめておきます。
ただこの問題は、私達でどうすることもできないものではありません。国民1人1人がその気になって努力すれば、また国や地方自治体や企業が努力すれば解決できる問題と思っています。
2つ目は「横田滋さん死去 拉致被害めぐみさん父」を報じていました。めぐみさんを探し続けて43年、長年にわたって拉致被害者の先頭に立って拉致問題の解決を訴え続けてきましたが、願いかなわず87歳で亡くなったのです。
私は、小泉首相の時代に5人の拉致被害者が帰国できた時は、つぎはめぐみさんも帰国できるかと思ったのですが、残された12人はそのままでした。
当事者も国も努力を重ねていますが、相手が相手です。一筋縄では解決できません。どうすればよいのでしょうか。
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