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2020年7月17日 (金)

読書の終活「項羽と劉邦」を読み終え「功名が辻」へ(NO.1365)

 令和2年7月17日、司馬遼太郎の小説の「項羽と劉邦」の文庫本3巻を読み終えました。

 読書の就活として手元にある司馬遼太郎の6作品目となります。読む作品の順序は自分で好きに選んでいます。

 項羽と劉邦はご存じ中国の英雄です。始皇帝が初めて中国の統一王朝として「秦」を起こしましたが、2代で滅んでしまいました。項羽と劉邦はそのあとの統一国家の覇権を争い、劉邦が生き延びて「漢」を建国しました。その2人の争いを描いた長編小説です。

 強い楚の項羽と弱い漢の劉邦が対照的に描かれています。「自尊心」のかたまりの項羽は何度も劉邦を破ります。一方「虚心」の劉邦は幾度も敗戦を重ねますが、最後に項羽に勝ち「漢」の統一国家を打ち立てるのです。

 「漢」は中国の基礎となった王朝です。今でも「漢民族」「漢字」「漢籍」など、「漢」が中国を代表する文字となっています。建国は紀元前202年で、日本は弥生文化が生まれるころで国とは言えない時代です。

 司馬氏は「史記」や「漢書」などの歴史書によりながら、想像を交えてこの作品を書いたと述べています。

 5月22日に読み初めてずいぶん時間がかかったのは、途中6冊ほどほかの本を読んだためです。

 次の読書の終活は、司馬遼太郎の小説7作品目として、戦国時代の山内一豊を描いた「功名が辻」全4冊にしました。また日本の戦国時代に戻ります。平成9年に出版された文庫本です。

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